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8月健康体操教室・交流会報告


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健康体操教室

1. 開催概要

8月23日、未来創造館2階和室にて健康体操教室が開催された。時間は12時30分から13時まで。講師は健康運動指導士の古市恵子先生。お盆明けの暑さによる活動不足と血流低下を防ぐため、今回は下半身を中心にした運動を取り入れ、体調維持を目的としたプログラムを実施した。

2. 上半身の準備運動・呼吸法

手足をぶらぶらさせたり、指でグー・チョキ・パーを作る頭の体操を行った。手を組んで深呼吸し、上下左右に動かす運動を繰り返した。さらに脇や胸周りを伸ばす動作を行い、肩や胸郭の柔軟性を高め、呼吸を整えることで胸部やおなか周りを緩める効果を狙った。

3. 肩・体幹のストレッチ

右手を腰に当て反対の手を上げて体を倒すなどの脇伸ばし、膝に手を置いて息を吐きながら体を起こす動作を実施。鎖骨の下に指を当て肘を上下に動かす運動では10回繰り返し、肩の柔軟性向上を図った。肩に痛みがある場合は片側ずつ行うよう注意が促された。

4. 下肢の運動・足首のストレッチ

足首を前後に動かし、膝下やふくらはぎの筋肉を伸ばした。つま先やかかとを叩いて血行促進を図り、壁を押す姿勢でふくらはぎをストレッチ。股を大きく開いて肩を入れる動作や、膝を押すことで背中を伸ばす運動も取り入れ、下半身の柔軟性と血流改善を目指した。

5. 足のマッサージと関節運動

右足を左腿にのせ、つま先や足首を持って回すなどの足関節運動を行った。くるぶし上下や足の甲を押さえての指先運動も実施。足全体のマッサージと股関節ストレッチにより、足趾の屈曲・伸展を促した。テニスボールやゴルフボールを用いた足裏の刺激も取り入れ、感覚改善を狙った。

6. 立位運動と補助付き運動

立位で小指側に荷重をかけるストレッチや、テニスボールをかかとに挟んでのつま先立ちを実施。補助者に支えられながら安全に行った。これにより足首の安定性を高め、腹筋・背筋など体幹の運動にもつなげた。さらにゴルフボールで土踏まずを刺激し、足裏の血行と感覚向上を図った。

7. 整理体操・リンパ流し

最後に全身の整理体操を実施。手足をぶらぶらさせて脱力し、両手を挙げて落とす運動を繰り返した。耳を引っ張り、指で鎖骨にかけてリンパを流すケアも行った。胸郭や肋骨周囲をさすり、腹部から股関節、膝裏にかけてのマッサージも取り入れた。深呼吸で心身を落ち着け、体操を終了した。


交流会

開会の挨拶

視覚障がい者が災害時に自助の知識を得るための交流会が開催されました。会長挨拶では、近年の大雨や地震、台風に備え、特に「自助」の観点から災害時要支援者登録や持ち出し物の点検を呼びかけました。香川県は災害が少ないと思わず、常に危険が迫っているという意識を持つよう促し、その後、多くの当事者やヘルパーが参加し自己紹介を行いました。

講師による講演(防災の現状)

講師として三豊市危機管理課の武内康高氏と防災士の佐倉文明氏が登壇しました。佐倉氏は今後の防災訓練について告知しました。武内氏は「お住まいの地域のハザードとその対策」をテーマに講演を開始。南海トラフ大地震の発生確率が引き上げられたことや、香川県でも震度6強から7の揺れや津波が想定されている現状を説明し、災害を正しく知ることの重要性を訴えました。

ハザードマップと避難情報

武内氏は、災害時に迅速な行動を妨げる心理的要因に触れ、客観的な情報に基づく判断の重要性を強調しました。国土交通省の「重ねるハザードマップ」を紹介し、参加者は自身の住所の災害リスクを確認。また、避難情報が5段階の警戒レベルに変更されたことを解説し、特に警戒レベル3で高齢者や障がい者は支援者と共に避難を開始する必要がある点を説明しました。

視覚障がい者の防災対策と支援者へのお願い

東日本大震災での視覚障がい者の体験談を基に、トイレ、常備薬、情報入手の困難さといった課題が共有されました。対策として、防災訓練への参加、支援者との連絡手段の確認、防災グッズやヘルプカードの携帯、家具の固定などを推奨。発災時は慌てず、安全確保後に支援を求めることや、支援者には避難所での配慮や情報伝達、物資の手渡しといった具体的な協力が求められました。

ワークショップ(新聞紙スリッパ作り)

講演後、休憩を挟んで新聞紙を使った簡易スリッパ作りのワークショップが行われました。講師の武内氏が指導し、参加者は新聞紙を折って足元を守るためのスリッパを作成しました。災害時にガラスの破片などから足を守るための実用的な知識として、具体的な作り方が説明されました。

質疑応答

参加者からは、ペットとの同行避難、自治会未加入者の避難所利用、在宅避難時の安否確認方法、一人で避難する際の支援、備蓄の目安など、多岐にわたる質問が出されました。講師は、避難行動要支援者登録制度の活用や、日頃から地域との関係を築くことの重要性を説きました。ヘルプカードは各市町村の福祉課で入手できるとの情報も提供されました。

閉会の挨拶

会長が閉会の挨拶を行い、防災知識の習得と訓練の重要性を改めて強調しました。災害時には「共助」や「公助」がすぐに機能するとは限らないため、まずは「自助」で自分を守ること、そのために年に一度は防災について学ぶ機会を持つことの意義を述べました。特に1週間分の食料備蓄とヘルプカードの携帯を強く勧め、講師への感謝を述べて会を締めくくりました。

(ここまでが本文です。)