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高知市進学塾
サラ ブライトマン その1
 世界の歌姫 サラブライトマン

Ave Maria  アベ マリア

今回はWinter in July(7月の冬)という曲を勉強しますが、
その前に、
Sarah Brightman(サラブライトマン)のアルバム "Classics"(クラシックス)1曲目に収められたAve Mariaから。

2001年発売のこのアルバムは年末近くだったように記憶しています。
TVのコマーシャルで「地球で最も美しい歌声」
というキャッチフレーズで流れていた映像がこれ↓






人間でしょうか?
女神でしょうか? メドゥーサ?
彼女のグレーの瞳で見つめられたら石にされてしまいそうな妖艶な瞳と歌声。
彼女は本来はオペラやミュージカルで歌うソプラノ歌手ですが、最近はポップスで人気が高いです。

この曲を聴くと、身なりを正して両手を胸の前で組み、ひざまずきたくなるような敬虔な気持ちになります。
世の中の毒を払いのけてくれるようなすがすがしい気分になりますね。


おもわず洋盤と邦盤2枚とも買ってしまいました。
洋盤のほうが音がいいです。でも邦盤は1曲多く収録されてます。

アベマリア。
聞いたことはあるけどどういう意味なのか考えたこともなかったでしょう?


マリアは聖母マリア様ですが、Aveとは?


ラテン語で、こんにちは、おめでとう、という意味だそうです。

英語で書くと、Hello Mary. でしょうか。
(じゃあ、こんにちは安倍君、をラテン語でいうと「アベ アベ」と言えばいいのかな。
まちがって"アへアへ"て言うなよ。)

ですが、意味が転じて聖母マリア様への祈祷文を指す言葉になっています。
あえて訳すと、「マリア様へ お祈りいたします」と、祈祷文の冒頭でマリア様にあいさつする言葉だと思います。

上の動画はプロモーションビデオなのでアベマリアを最後まで歌っていません。
これはシューベルトの歌曲アベマリアの歌詞を少し変えてサラブライトマンがカバーした曲です。

ラテン語なので意味がさっぱりわかりません。
しかし、歌詞があるのに意味がわからず聴くのってイヤです。しかもこんな美しい曲なのに。。
どうしても知りたくて調べました。

まずは、歌詞から(ラテン語です)

Ave Maria. Gratia plena,
Maria, gratia plena,
Maria gratia plena,
Ave, Ave Dominus,
tecum,
Benedicta tu in mulieribus,
Et benedictus, et benedictus fructus ventris
Ventris tui, Jesus
Ave Maria.

まだ続きがありますが、このへんでやめておきます。

この歌詞のもとになった祈祷文の「アベマリアの祈り」は
Ave Maria, gratia plena,
Dominus tecum,
benedicta tu in mulieribus,
et benedictus fructus tui Jesus.
Sancta Maria mater Dei,
Ora pro nobis peccatoribus,
nunc, et in hora mortis nostae.
Amen.


これの英語訳は古語英語なので難しいですが

Hail Mary, full of grace,
歓迎(万歳)  いっぱいの 恵み
the Lord is with thee;
      主       あなた
blessed art thou among women,
祝福される art=are, thou=you
and blessed is the fruit of thy womb, Jesus.
            
産物   あなたの子宮 イエス
Holy Mary of God, pray for us sinners,
神聖な             祈る         罪人
now and at the hour of our death.
Amen.

日本語訳は
恵みあふれる聖マリア様
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、罪深いわたしたちのために
今も、死を迎えるときもお祈りください。
アーメン


英語とラテン語を照らし合わせてサラブライトマンのアベマリアの歌詞を見るとなんとなく意味がわかりますよね。

ところで、アーメン てどういう意味でしょう?
これも考えたことがなかったでしょう。

宗派によってエイメンといったりアミンと言ったりするようです。
意味は「そのとうり」、「本当に」。

教会で神父さんが聖書を読んで説教されます。それに対して信者は「アーメン」(神父様の言うとおりです)と言っているのです。
これからだんだんどお祈りや讃美歌の終わりに置く言葉として使わるようになりました。

 君たちが悪さして職員室に呼ばれてしかられるときは、アーメン、アーメンと相づちを打てばいいわけだね。
こんどやってみ。たぶん、「わりゃあ!なめとんのか!」とぶん殴られると思うけど。

あ、ちなみに、先生はキリスト教徒でも信者でもないからアーメンは通じません。ラーメンならチャルメラとサッポロ一番味噌ラーメンが大好きです。


このアルバムClassicsに収められている曲をもう1つ紹介しましよう。
「アルハンブラの思い出」

クラシックギターの名曲に歌詞をつけてカバーしたものです。とっても美しくもの悲しい曲でうっとりとします。

 ↓アルハンブラの思い出


アルハンブラとはアルハンブラ宮殿のこと。
この曲を気に入ったらアルハンブラ宮殿はどこにあるのか、歌詞の意味は自分で調べてください。
「調べる力」は大切です。

"Classics"にはこの他にも美しい曲がたくさん収められています。おすすめの1枚です。

さて、本題のWinter in Julyの解説にいこうかと思いましたが、前置きが長くなりすぎたので次回にします。
お楽しみに。



See you!

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