< 電 気 工 学 > |
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直流 |
直流はDirect Current 略してD.C.と書きます。
電流の大きさが一定で流れる向きも一定で変わらない電流である。
陽極から陰極に(+から−)に向かう物と定められています。
この直流を発生する代表的な物は乾電池、他に鉛蓄電池、直流発電機・直流安定化電源などがあります。
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電池
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電池には大きく分けて一次電池と二次電池(蓄電池)の2種類のものがある。
電池の原理は電解液の中に2枚の金属板(電極)をいれて内部に起きる化学反応により電気エネルギーを発生させるものである。
・一次電池は、二酸化マンガン電池やアルカリ・マンガン電池、そのほか水銀電池やリチュウム電池などがある。
一般的な電池で、これらはふつう一度電気を出しつくせば、寿命が終わるので一次電池といわれている。
・二次電池は、鉛蓄電池やニッケル・カドミウム蓄電池などである。
これらは何回も充電することが出来るのでこれを二次電池と呼んでいる。
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マンガン乾電池 |
マンガン乾電池の構造を示すと図1のようになる
陰極は亜鉛板の円筒である。
その内側に塩化アンモニウムを“電解液”として浸み込ませた紙もしくは糊状にしたものを入れる。
さらにその中央部に“減極剤”で周りを囲んだ陽極の炭素棒を立てた構造になっている。
減極剤というのは、起電力が低下するのを防ぐ薬剤のことである。
減極剤には二酸化マンガン炭素粉末(二酸化マンガンの導電性を増すために入れる)を塩化アンモニウム溶液(NH4Cl)で練ったものを用いる。
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蓄電池の構造と動作 |
充電により電気エネルギーを蓄えるものをいう。
蓄電池の構造は図2のようである。

図のように、陽極がチョコレート色の二酸化鉛で、陰極は鉛であり、液は稀硫酸から成り立っている。
起電力は2Vである。
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アルカリ蓄電池の代表的なものがニッケル・カドミウム蓄電池である。
この電池は、陽極にニッケル、陰極にカドミウム、電解液としてアルカリ溶液を使用して金属容器に密閉されている。
放電して電圧がなくなっても充電器により電池に電解液を流すと再び電圧があがり、何回も繰り返し使用できるので大変便利である。
公称電圧は1.2Vで、ポータブル機器などに使用される小型のものはニカド電池と略称しており、これは使用法が簡便なこと、寿命が長いことに加えて急速充電が可能で、いろんな用途として使用されています。
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