季節の郷土料理  七草がゆ 2010.1

春の七草、なずな、せり、ほとけのざ、はこべら、すずしろ、 すぎな、おぎょう

七草がゆ
材料(5人分)
 米 160g、水 1200cc(カップ6)、だし昆布 6cm 七草 100g
 塩 7.5g、もち 120g
作り方
@ 米は1時間前に洗って、分量の水とだし昆布を入れておく。
A @の昆布を取り出しかき混ぜて強火にかけ、煮立ったら弱火にしてことことと1時間ぐらい炊く。差し水をしたりかき混ぜたりしない。土鍋を使うとよい。
B 七草はさっと塩茹でにして水につけ、水気を切って刻んで絞る。
C 炊きあがって火からおろす直前に焼きたての餅とBの青菜と塩を加える。

応用 急ぐときは冷やご飯をざるに入れてさっと洗い、昆布とだしで炊いてもよい。
備考 
春の七草をかゆに炊き込んだもので健康を願って正月の7日に炊く。松の内は根菜類で明け暮れ、7日は青菜の食べ始めとして七草がゆを食べた。春の七草がそろいにくい場合は白菜、ほうれん草、しゅん菊、水菜等を代用するとよい。
七草ぞうすい
材料(4人分)
米 160g、だし 800cc、 七草 100g、油あげ 180g、  
白味噌 80〜100g
作り方
@ 米は炊く1時間前に洗い、分量のだしにつけておく。
A @を加熱し、沸騰したら弱火にして1時間ぐらい炊く。差し水、かきまぜはしない。吹きこぼれないように注意をする。土鍋を用いるとよい。
B 七草はさっと塩ゆでにして水にとり、水気を切って刻んでおく。
C 油あげは加熱して油抜きをして3cmの長さに千切りする。
D AにBとCを加えて熱が通ったら味噌を加える。
応用 1月7日に七草がゆや七草ぞうすいを食べると病気にならないといわれた。

あずきがゆ
材料(4人分)
米 160g、あずきの茹で汁と水 1200cc、あずき40g、 
もち 120g(4個) 塩 7.5g
作り方
@ あずきを洗ってたっぷりの水で茹でる。
沸騰したら茹で汁を捨ててあずきの5倍量の新しい水を入れて茹でる。沸騰したら弱火にして堅めに茹でてゆであがったらあずきと茹で汁に分ける。
A @を加熱し、沸騰したら弱火にして1時間ぐらい炊く。差し水、かきまぜはしない。吹きこぼれないように注意をする。土鍋を用いるとよい。
B 米を1時間前に洗い、あずきの茹で汁に水を加えた1200ccの中に入れる。あずきを加えて火にかける。
煮立ったら弱火にして米が十分柔らかくなるまで1時間ぐらい炊く。このときも差し水、かきまぜはしない。
C もちをこんがりと焼いてBに入れ、塩味をつける。もちはロースターやオープントースターで焼くとよい。
応用 
茹で汁を捨てた後、新しい水を加えて茹でる代わりに、あずきと茹で汁を湯沸かしポットに入れて8〜10時間おいたものを米に加えてもよい。
米は洗ってざるに打ち上げて1時間ぐらいして炊くとおいしい。
鍋は土鍋を用いるとよい。
梅干し、パセリのみじん切り、青菜のみじん切りを加えてもよい。
備考
1月15日(送り正月というところもある)に、あずきがゆに鏡餅やお供え餅を用いて作った。小豆島では緑豆を入れたおかゆ(ぶどがゆ)に小さく切った焼き餅を入れるところもある。
大晦日に金毘羅宮の本宮に近い絵馬堂では全国の信者から奉納された米やあずきを使って、あずきがゆを炊き、夜の12時を過ぎると参拝者を接待した。参拝者はかゆをいただき、除災招福、無病息災、家運隆昌、豊穣などを祈願した。