季節の郷土料理20010年9月

いぎす豆腐
材料(4人分)
干しいぎす 50g、米ぬか 100g、 酢 15cc(大さじ1)、かまぼこ 50g、にんじん 30g、干しエビ10g
調味液
だし 100cc,  醤油 15cc、砂糖 10g、からし醤油または三杯酢
作り方
@ いぎすはていねいに洗って土砂を完全に取り除く。たっぷりの水につけてしばらくおく。いぎすは完全に溶けてしまうので、外の物が混じらないようにする。
A さらし木綿の袋に米ぬかを入れてぬるま湯で絞る。1番絞りは捨てて、2番絞りで800ccの絞り汁をとる。
B @の水気を絞り鍋に入れ、Aの絞り汁を入れて火にかける。絞り汁の量はいぎすがひたひたにつかる程度にする。
C Bを中火で煮ていぎすが完全に溶けたら酢を加えCを流し箱に入れて冷やし固める。
D Cを流し箱から出して適当な大きさに切る。からし醤油または三杯酢で食べる。
応用
1,具を入れないで固めた物をそのまま短冊に切り、ごま味噌で和えてもよい。
2,いぎすと米を鍋に入れてかつおだしで炊き、味噌で味付けした後、熱いうちにたまごを入れて作る「いぎすぞうすい」は、体が温もり、冷え腹によい。
3,具に油揚げやこんにゃくを用いてもよい。
4,いぎすは産地により特質があり、その扱い方に違いがある。香川県ではぬか汁を用い、愛媛県では大豆個粉を水で溶いた汁でいぎすを煮溶かす。
備考
夏になると瀬戸内海の磯にいぎすが打ち寄せられる。最近では採れる量が少なくなってきた。太陽に干して、水にさらすことを繰り返すと白っぽくなる。いぎす豆腐は法事の膳に欠かせない料理である。