季節の郷土料理2011.6 瀬戸内海は鰆の季節まっさかり

眞子と新豆の煮つけ
材料・分量(4人分)
 鰆の眞子 300g、 新豆(そら豆) 300g
 だし 250cc(カップ1と1/4) 砂糖 25g(大さじ2と1/2)、うすくち醤油 65cc(大さじ4と1/4)、みりん 15cc 
 さんしょうの葉、 
作り方
@ 眞子は塩水でさっと洗い、8切れに切る。新豆はさやをとって洗う。
A だしの中に砂糖、醤油、みりんを入れて煮る。沸騰してきたら眞子、新豆を入れ、落し蓋をして味がしみるまで煮る。
B 眞子、新豆を器に盛り、さんしょうの葉をそえる。
応用
 1葉ごぼうを3cmの長さに切り熱湯でゆでたものを一緒ににてもよい。
 2.ふきをゆでて水にさらし、皮をむいて3〜4cmに切ったものを一緒ににてもよい。
 
備考
麦がうれるころが鰆の旬であり、雌には眞子、雄には白子がある。眞子は煮ものに、白子は味噌汁にする。
かか汁、とと汁
材料・分量(4人分)
 鰆の眞子 200g、 鰆のあらと頭 200g
 熱湯 800cc(カップ4)、 麦みそ 60g(大さじ3と1/3)、山椒の芽または三つ葉 
作り方
@ あら、頭はぶつ切りにして、熱湯で5分間加熱する。あらと頭はいれたままにしておいてもよい。
A 眞子は2cm程度に切る。@に眞子を入れて加熱する。眞子がはじけて花が開いたようになったら火が通っているので
みそをだしで溶いて入れ味を整える。
応用
 1鰆の眞子の代わりに白子を用いて、白みそで味をつけたものをとと汁という。。
 2.白子と眞子を一緒に入れることもある。
 
備考
丸亀市本島では、眞子の味噌汁をかか汁、白子の味噌汁をとと汁という。
香川県では晩春から初夏にかけての麦刈りの前に、鰆の押しぬきすしをつくる。一尾の鰆を買い、切り身を酢漬けにして
押しぬきすしをつくったり、切り身に塩をして焼き魚にしたり、眞子の煮付けや白子の味噌汁にしたりして上手につかった。
普段は倹約をしても鰆が旬の時は贅沢をした。最近では、瀬戸内海の鰆の漁獲量が減少して海外産の鰆も多くなった。
旬の地物の鰆は高価になり、また、核家族化により一尾もので買う家庭が少なくなった。