第3回 不思議な体験人生長い間には不思議なものに出会うこともあるものです、私が30歳代前半
のときでした、当時の仕事は 農業で 洋ランの栽培をしていました、忙しい毎日でしたが夏の間は少し時間が取れるので毎年山の植林の手入れ
に行っていたときのことです、その日も朝 洋ランの水やりを済まして機械を持っ
て家内と山へ行きました、山の中間のところには谷川があり冷たい水がいつも
流れており そこでいつも休憩していました、そこを通りかかったときのことでした 谷川の水の無い河原のところで 突然
まむしの集団を見たのです、それも十数匹 からみ合って一つの固まりのよう
になっているのです、あれを見てみろ、 背筋に水をかけられたようにいっしゅん立ちすくみました、ほとんど動かずじっとしているのですが実に不気味な光景でした、少したって
不気味さのあまり大きな石をその上にほうりかけました、
その拍子に3匹のまむしが死に残りのまむしは逃げて行しました、
いつか古老の人に聞いた話に まむしが鳴くと12匹のまむしが集まって来ると
聞いたことがあります、私もまむしを捕るときに鳴かしてみたことがありますがこ
れは実現しませんでした、
これはいじめられての悲鳴じゃなくて発情期と関係があるような気がします、
しかしこの話もうなずけるような気がします、まむしは沖縄のハブと共に大変猛毒のヘビです、しかし まむしは大変良い薬に
もなることで有名です、乾燥粉末とか 焼酎付けにしたりいろんな用途があり町
のあまり健康に自信のない方から毎年注文いただくのですがなかなか取れません、それから数年が過ぎました、いつしかそのことも忘れかけていたある時 新聞の広告から一冊の本を買いました、ベストセラーで 俺の人生300年 と言う本でした、その本にはまさにそのようなことが載っていたのです、波瀾万丈だった執筆者の熊久保勅夫氏は子供のとき直径1m位のヘビの固まり
を見たそうです、発情期のヘビが集まってきて次々と重なり合い山じゅうのヘビ
が一つの固まりとなるのです。世界中でも見た人がほとんど無いそうでこれをみ
たものは大富豪になると言うことなのです、熊久保氏は東北一の不動産王になりましたがせめて私も大金持とまでは行かな
くても 小金持ち位になれたらと思うのですが いまだ 財布はいつも空っぽ
金の儲かりそうな気配は全くありません、私には何を見せてもだめなようです、元のページに戻る