子供が小さかった頃 私達の村 山河内に小学校がありました
そしてその頃 T先生が転勤で来られたのです、
学校や地域にとても熱心に協力してくださり 転向されるときに
置き土産として 山河内小唄 を作詞作曲して残して行ってくれた
のです、
自分でピアノを弾いて自分で唄ってこれをテープに録音してくれた
のです、
それから長い年月が流れました、やがて小学校も統合されて
なくなりました、
そんなある日 地域の婦人会長さんが私にこの曲を何とかして
地域行事の時等に使えるように編集してくれませんか?
とのことでした、
しかし 私もバンドを解散して長い年月にもなるし、メンバーも
欠けた人もあり とても出来そうにありません。
そこでいろいろ考えたのですが エレクトーンですといろんな演奏が
出来るのです、私もキーボードは持っていますが満足には演奏
できません、
そこで この曲に前奏 間奏などを付けて編曲し 楽譜を作りました、
これをエレクトーンの先生に演奏してもらったのです、
すると さすがにプロ 大太鼓の音も入れて音頭調に すばらしい
演奏でこれをフロッピーにコピーして届けてくれたのです、
これをカラオケの機械に取り込んで エコーも効かして唄を入れて
テープが出来上がりました、
唄は歌ってくれる人もなかなかないので私が唄いました、
このテープをひとつ 作詞作曲してくれたT先生へ送りました、
すると 翌日電話がかかってきました、
私はTの息子です、そのときなぜかはっとしました、
父は今入院しています、その言葉にほっとしました、
テープを病院へ持っていって カセットレコーダーで聞かせてやりました、
父はとても感動していました との電話でした、
それから6日後盆踊りの前日にT先生の訃報を聞きました、
間に合ったことが何よりです、
このテープで毎年 地域の盆踊り と運動会 で婦人会の方々による
踊りが行われています、
第43回 山河内小唄