第84回日本循環器学会四国地方会

評議員会議事録

日時: 平成16年6月5日(土)1220分〜1320

会場: 松山市総合コミュニティセンター 第2会場


四国支部会員総数:907

支部功労会員数:23

支部評議員数:77

(以下敬称略)

1.84回日本循環器学会四国地方会 経過報告

会長:愛媛大学医学部第二内科 教授 檜垣 實男

  会期:平成1665日(土)

  会場:松山市総合コミュニティセンター(松山市)

 ・一般演題:90題

・教育セッション:2講演

   「重症心不全に対する外科的治療戦略 −心筋再生への挑戦−」

     大阪大学大学院組織再生医学 助教授  澤 芳樹

   「高血圧治療の論点整理」

     自治医科大学内科学講座循環器内科学部門 教授 島田 和幸

・ランチョンセミナー:1演題

「高血圧の治療は血圧値のみで充分か。

埼玉医科大学 腎臓内科学 教授  鈴木 洋通

   ・第1回 ACLS講習会開催の報告

中国地方会

  会長:川崎医科大学胸部血管外科 教授 種本 和雄

  会期:平成16年5月22日(土)

  会場:倉敷市芸文館(倉敷市)


2.85回日本循環器学会中国・四国合同地方会

会長:広島大学大学院心臓血管生理医学 教授 吉栖 正生

会期:平成161126日(金)、27日(土)

  会場:ホテルグランヴィア広島(広島市)


3.86回日本循環器学会四国地方会

会長:独立行政法人国立病院機構 東徳島病院 院長 大木 崇

会期:平成1764日(土)

会場:徳島県郷土文化会館

中国地方会

会長:島根大学医学部循環器・消化器総合外科学 教授 樋上 哲哉

会期:平成17528日(土)

会場:ビッグハート出雲


4.87回日本循環器学会中国・四国合同地方会

会長:香川大学医学部第二内科 助教授 水重 克文

会期:平成171125日(金)、26日(土)

会場:サンポートホール高松

・今年6月にオープンしたサンポートホール高松で開催

・4会場で行い、会場1,2階は市民も入るスペースなので、市民へのアピールもできる「広く開かれた学会」を目指す。


5.88回日本循環器学会四国地方会会長選出

◎平成18年春四国地方会会長

安部 行弘(陵南町国民健康保険陶病院)に決定。


6.理事会(123日、326日開催)報告

四国地区理事 土居 義典 (高知大学医学部老年病科循環器科)

2003年度評議員選挙に関して

・評議員選挙の結果を受けて、支部で選出された評議員200名および、理事会推薦評議員20名、合計220名が決定された。

○予算および収支決算報告について

・予算は一般会計、専門医特別会計、学術集会特別会計で運用されており、各事業(特にACLS講習会)の活発化により支出が増加しているが、現状は順調に推移している。

○委員会報告

総務委員会

・外科系、小児循環器系の先生の意見も積極的にとりいれていく必要があり、理事会にも理事以外の立場で出席いただく方向で議論が進んでいる。

・ 会計について、支部会計と本部の会計を今後どのようにまとめていくかという問題がある。会計の一本化にむけて作業が進んでいる。

財務委員会

CJ改革が活発になされている。

・広告料の減少に伴い、去年比約800万円の支出増になった。

編集委員会

CJに年間400編の投稿があり、2003年度の採択率はregular paperで6割、case reportは2割の予想。受付から採択までの日数は短縮され108日、採択から掲載までの日数も短縮され約66日である。

・インパクトファクターは1点を超えて、2002年の段階で、1.024であった。スタート時の0.2から考えて、引用の協力(特に外国への投稿の際)のおかげで増えたということである。近いうちに1.5くらいになる可能性がある。

・学会誌賞〔最優秀賞1名(副賞30万円)、優秀賞2名(副賞10万円)〕を新しく設ける。

学術委員会

・ガイドラインが活発に作成されており、4班が新しく発足した。

虚血性心疾患に対するバイパスグラフトと手術術式の選択ガイドライン(班長:北村惣一郎)

心臓血管疾患における遺伝子診断とカウンセリングに関するガイドライン(班長:中澤 誠)

電気生理学的検査と治療のガイドライン(班長:山口 巖)

循環器診療における放射線被爆に関するガイドライン(班長:永井良三)

・平成10年度発足の改訂版について4つのガイドラインが全面改訂となった。

心筋梗塞二次予防ガイドライン(新班長:石川鉄司)

急性重症心不全治療ガイドライン(新班長:丸山幸夫)

大動脈解離診療解離診療ガイドライン(新班長:高本眞一)

成人先天性心疾患診療ガイドライン(新班長:黒澤博身)

・ガイドラインのポケット版の作成にむけて進んでいるが、資金面でなかなかスポンサーが得られないので再度努力中である。

・医師主導の多くの調査研究や治験がスタートしているが、学会としても積極的に支援していく。協力してくれた先生には、専門医単位を付与していくことが決定されている。

専門医制度委員会

・内科系は内科認定医を持っていることが条件になっているが、会員の循環器専門医で現在内科専門医を持っていない先生が920名いる。この事に関して、その先生方への調査も含めて、内科学会と循環器学会で調整中。

・施設認定は1,100施設(実働900弱)、関連施設は700施設(実働320)である。

・更新に関しては、内科系は内科系の、外科は外科系の、小児科は小児科系の認定医であることが基準となる。

医療倫理委員会

・医療鑑定人の依頼、医療倫理に関する講演が行われてきたが、今後はニューズレターを作りHPに掲載して会員啓発につとめる。

国際交流委員会

・韓国との交流を活発にしていく。

・海外の学会(APCC,AHA,ACC等)との交流を積極的に行う。AHAでのセミナーが低調で、議論の対象となっており、次回はメタボリックシンドロームを中心にして日本・アメリカより各2名演者がでてシンポジウムを行う。

・海外からの日本循環器学会の名誉会員になりたいという要望に対して、基本的に認める方向で、基準について話が進んでいる。

教育研修委員会

・心肺蘇生普及委員会ができて、ACLSが活発に進んできた。問題としては、講習会で使うテキストがAHAの版権に抵触するので、AHAの意見によると、現在日本で使われているものはテキストとしては認められないとのこと。また、10コアケースを含まない1日コースにACLSという言葉を使ってもらっては困るということで、これらの問題をどうクリアしていくかが今後解決すべき課題である。

・四国支部としては今回、最初のACLS講習会をする。費用については、第一回目は本会が全額補助。2回目以降は受講者1名につき15,000円の補助がでる。

68回学術集会から、教育セッションを収録したCD-ROM販売が始まった。

禁煙推進委員会

・社会への働きかけで非常に重要な委員会になっている。一般向けに10万部の禁煙ガイドブックを作成し、配布している。

・禁煙指導のガイドラインの作成については、9つの学会が合同委員会を立ち上げて、今年中に第一回のガイドラインができる予定。

・公共の施設、機関に全面禁煙を積極的にアピールしていく。

・専門施設は100%禁煙になっていない。平成14年の全館禁煙が5%から平成16年8月には42%に。禁煙外来は、当初20%強で一年後には34%。循環器科に禁煙外来を作っていく。

心臓移植委員会

・登録して移植を待っている人が74名だが、日本の移植はなかなか進まない。現在の移植法の改正案が自民党で作られており、臓器移植は本人の拒否の意思がなければ、家族の承諾のみでできる方向にもっていきたいとしている。臓器提供の意思表示をカード(運転免許証、健康保険証)などでできるように働きかける。

健保対策委員会

・循環器関連健保対策協議会を立ち上げて、外科系・小児科系ほか35学会が参加して、厚生労働省に活発に働きかけている。

成果例:補助人工心臓、心不全に対する両室ペーシング、在宅酸素、ステントグラフト、などが保険で認められるようになった。

・この委員会のもとで、DPCが導入されてから1年経って、現場ではどのような影響があったかの調査が開始された。

学術集会運営委員会

・英語の公用化に関して:専門医の先生方対象のアンケートの結果については、2,000名に対して800名弱の解答があり、日本語と英語の並立で良い、という意見が多かった。また、日本語のセッションを増やしてほしいという意見もあり、この結果を受けて、今後プログラムを検討していく。

用語委員会

・来年3月に1万語規模の循環器用語集がでる。

○年次学術集会報告

・第69回

2005年3月19日〜21日

会長:虎の門病院 山口 徹

・第70回

2006324日〜26日(開催地:名古屋)

会長:岐阜大学 藤原久義

・第71回

2007年春 医学会総会(大阪)にあわせて

会長:神戸大学 横山光宏

7.事務局報告

四国支部事務局 水重 克文 (香川大学医学部第二内科)

@四国支部総会について

 昨年12月に行った総会アンケート結果より、四国支部は評議員会をもって支部総会とするという趣旨に会員過半数(賛成919名, 反対2名)の賛同を得、今回(84回四国地方会)より代表支部会員(功労会員及び評議員)によって構成される評議員会をもって総会とすることとなった。

A支部経理の改革案について (別紙1参照

 昨年12月12日に京都事務局にて実施された「支部経理担当者会議」においては、各支部会計のあり方調査にとどまり、具体的な支部会計のあり方は平成16年6月25日開催の理事会にかけて後、骨組みをしっかりさせていく方向とのことだった。

 この度、6月の理事会に提案される支部経理改革の「事務局案」が出来、各支部に送付された。四国支部としての意見をまとめたい。

 ☆日循の支部経理改革(案)T

  現段階でスムーズに実現可能な改善案として

 ☆日循の支部経理改革(案)U

  現下の社会・経済情勢や支部事務局の人的状況を鑑みる思い切った改革案として

 ◎1案の欠点を補うようにするということに決定。

BACLS講習会について

・本会からの開催経費補助について

 初回講習会は本会より実費全額支給され、2回目開催分より受講者1人につき15,000円の補助金がでる。支部事務局、支部ACLS講習会担当者および大会長事務局の連携の在り方を明確にしたい。

 ・機材保管について

 現在のところ、四国支部事務局に保管予定

C専門医単位登録のバーコード受付「試行」について

 本会事務局で、専門医単位登録の受付をバーコードにより合理化する「試行」を実施する運びとなり、四国支部では今回(84回四国地方会)、その「試行」対象となった。

専門医の先生方対象に事前に送られてきた「バーコード用紙」を当日持参するだけで手続きが完了となるもので、従来の手書きによる単位登録も残したままで実施するので混乱はないと思われる。

D事務局移転のお知らせ 四国支部会則第2条修正

 旧)香川県高松市丸の内2-5 ヨンデンビル別館1階

 新)香川県高松市丸の内2-5 ヨンデンビル新館3階

E会員への連絡方法

事務連絡の合理化のため、電子媒体活用を徹底していきたい。今回、評議員対象にE-mailアドレスを教えていただくようアンケートを配布する。

F84回中国地方会(522日)の決定事項として

83回合同地方会幹事会、評議員会決定事項「会員への連絡はE-mail利用で経済的に」を受けて、今後の地方会役員会の会議開催案内をメイルで行うことが中国支部幹事会、評議員会で承認された。

G評議員選挙について

無事終了への御礼


8.支部幹事について

   新四国支部幹事 承認


9.支部評議員について
(1)物故者 なし

(2)評議員辞退 なし

(3)3回連続無届欠席者 該当者なし

(4)新評議員(6件)承認

いけだ しゅんたろう

池田 俊太郎 市立宇和島病院循環器科 医長

推薦者:濱田 希臣(市立宇和島病院 副院長

推薦者:檜垣 實男(愛媛大学医学部第二内科 教授)

おおくら たかふみ

大蔵 隆文  愛媛大学医学部第二内科 講師

推薦者:檜垣 實男(愛媛大学医学部第二内科 教授)

推薦者:重松 裕二(愛媛大学医学部第二内科 助教授)

おかやま ひでき

岡山 英樹  喜多医師会病院 循環器内科部長

推薦者:濱田 希臣(市立宇和島病院 副院長)

推薦者:檜垣 實男(愛媛大学医学部第二内科 教授)

すずき まこと

鈴木 誠   愛媛県立中央病院 循環器内科部長

推薦者:濱田 希臣(市立宇和島病院 副院長)

推薦者:檜垣 實男(愛媛大学医学部第二内科 教授)

そがべ おさのり

曽我部 長徳 三豊総合病院 心臓血管外科医

       推薦者:前田 肇(香川大学医学部第1外科 教授)

       推薦者:水重 克文(香川大学医学部第2内科 助教授)

なかむら よういち

中村 陽一  松山市民病院 循環器科部長

       推薦者:濱田 希臣(市立宇和島病院 副院長)

       推薦者:重松 裕二(愛媛大学医学部第二内科 助教授)


10.日本循環器学会四国支部 平成15年度会計報告

     四国支部事務局 水重 克文(香川大学医学部第二内科)

    承認
以上