〜初審査〜

  入門して9ヶ月(うち1ヶ月は休会)経った頃、指導員の先生から次の審査受けてくださいとのこと。
ついに白帯が色帯に変るのかという心境でした。おそらく落ちることはないとは思ってましたが、弟には
「出来が悪かったら
落ちるぞ〜〜Ψ(`∀´)Ψウケケケ」と脅し(笑)をかけていました。

  唯一の筆記試験の道場訓の漢字はほとんど小1は習ってないものばかりでしたが、なんとかひらがなで書けるように。
親としてはただ暗記するだけでなく、この際それがどういう意味か理解して覚えてもらいたい気持ちでした。
で、説明してやろうとしたのですが、小学1年生が理解出来るように説明するのがこれまた難しい(;^_^A
他の言葉に置き換えても、またその言葉が理解出来ない。(かなり汗)今度は説明する方が四苦八苦しながら出来るだけ
簡素化して何とか伝えました。おそらく本人にはわかってないと思います(爆)

  そして迎えた審査当日、
先祖代々方向音痴の私は事前に他のご父兄の方に場所を確認してましたがどうも自信がない。
もしも迷ったらいけないと早目に出発。本部道場のTEL番号もしっかりメモっていき、万全の準備を整えました。( ̄。 ̄;Aフゥ… 

  ところがそういう時は得てしてあっさり到着してしまいます。集合時刻の40分前(審査開始1時間40分前)に到着。
丁度どこかの支部の黒帯の方が来られたので、初めての審査ですと告げ、父兄は見学出来るのか?ビデオ撮影はOKなのか?
色々教えて頂きました(゚゚)(。。)ペコッ 見学も出来るし、ビデオも邪魔にならなければOKですよ♪との事でした。
ビデオに関しては事前に道場で経験者の父兄に聞いていましたが
「どうなんだろう?撮ったらあかんことはないと思うけど、そんな雰囲気ではないような・・・・・・」との事でした。
その助言が正しいと気付いたのは間もなくのことでした(ーー;)

  ウチの道場生達が集まって、もう一度それぞれの規定型のチェックが終わりいよいよ審査の開始!40人位受験してました。
最初は道場訓の筆記試験。後ろから見ていると何やら弟の様子がおかしい。(゚-゚)ヾ(^^; オイオイ
始まったばかりなのにキョロキョロしている。。。。。~(°°;)))オロオロ(((;°°)~
後でわかったことですが弟は最初の氏名書くとこの「所属」が読めない上、自分が何道場に属してしるのかさえ
知りませんでした(笑)その後は何度も消し消ししながらほとんど最後に提出しました。

  基本から移動稽古。静寂の中邪魔にならないようにとビデオの操作音は鳴らないようにしっかり設定。
いかに普段の稽古で真面目にやってるかこういう時に出るんですね。引き手等の注意を受けながら何とか進行。
規定の型は順番は間違えず出来てたと思います。(と言っても私がよく知らないので(//∇//))

  そして基礎体力の腕立て伏せ30回。普段の基本練習はみたことなかったので弟が腕立て伏せ出来るのかどうか
知りませんでした。他の道場生達が次々に終えていく中、一際スローな弟。
他の受験生とうに終了し、弟が終わるのを全員で注目している状況。
「無理だろうなぁ。。」と思いながらみていましたが最後までガンバリ30回クリアーしました。

 審査では受験者1名に黒帯の先輩が1名真横につき、キッチリ出来るのを確認しています。決してズルや手抜きなどは
出来ません。腕立て伏せも肘の角度が甘いとカウントされません。
また単位時間内に何発突きや蹴りが出せるか数える「スピード」や、約束組手などがありました。
それぞれの項目毎にその場で黒帯の先輩が一人一人担当の受験生のポイントを発表します。
だいたい「○×君、減点なしです!」「○▲君、マイナス1ポイントです!」という状況でしたが、寛人は
「押忍!弟君
マイナス3ポイントです!押忍!」「押忍!弟君、マイナス5ポイントです!押忍!」
と各部門のワースト記録を次々に更新(涙)まさしく記憶にも記録にも残る男(爆)

審査が進めば進むほど心情的に悲惨な状況になっていきました。┐('д')┌トホホホ
もうビデオなんか撮ってる状況ではなくなりました(笑)おまけに最後は一度も道場で勝ったことのない組手。
当然カメラ構える気力はもう完全にありませんでした。(T△T) アウアウ~

  そして始まった組手。やはり受験者にも同じ1年生はおらず2年生のオレンジ帯のお兄ちゃんが相手に。
もう完璧にあきらめていたのですが何故か目を疑う光景が(゚o゚)何と弟が優勢になって押しているではありませんか〜!?
それまでの状況が悲惨極まりないものだっただけに余計に嬉しく、思わず目頭が熱くなりました(┰_┰) ウルルルルル
しかも悲願だった組手で勝てるなんて〜〜。結局何とかそのまま押しきり弟初勝利♪
「ようやった!。今日はもうそれだけでも十分や!」と心の中で叫ぶ。(我ながら単純過ぎ・・笑)

  悲惨なように思えた審査も腕立て30回根性でクリアや組手初勝利とムチャ嬉しいことがあったので
大満足でした、(もう戎顔)帰りの車の中、も長い緊張から開放されたせいもあって二人でワイワイ盛りあがりました♪
何でビデオに撮らなかったか?と後悔しても後の祭りです(爆)

 その3週間後、10級合格が発表され無事オレンジ帯になりました。
でもが得たものは帯の色だけではありませんでした♪