【フランス車に乗っている】×【元来の酒好き】=【ワイン】という方程式に従って、最近ワインにはまりつつあります。先月地元の酒屋「ヒサモト酒店」が開催した『1997年ボルドーグランヴァン水平試飲会』に大満足した私は、再び『ブルゴーニュ特級畑スペシャル試飲会』に参加しました。
 ブルゴーニュは、畑と造り手の関係が複雑なことと何となく高価という印象から、ボルドーに比べてこれまで飲む機会は少なかったと思います。今回の有料試飲会は、ブルゴーニュを知る上で絶好の機会と考え参加しました(とは言っても8,000円の参加費は財布に厳しいので少しは考えましたが‥‥)。
 
【おことわり】
 文章中に知ったかぶりの断定的な記述もありますが、いかんせんワイン初心者が勉強のつもりで書いたものです。全ての語尾に「‥‥と言われている」とか「‥‥らしい」を付けながらお読み下さい。(爆)

 試飲会に参加する前に少し予習ということで、今回飲めるワインの産地であるリシュブールとエシェゾーの畑の位置を見てみました。
 右の地図は、ブルゴーニュはコート・ド・ニュイ地区の中心部です。ピンクが超有名な“ロマネ・コンティ”の畑(面積1.8ha)で、すぐ北隣りにリシュブール(オレンジ色)が位置します。エシェゾー(緑色)はさらに北に位置します。エシェゾーは正確にはフラジェ・エシェゾー村(Flagey Echezeaux)に位置しますが、隣のヴォーヌ・ロマネ村(Vosne Romanee)のワインとして扱われています。ちなみに、「エシェゾー」という名称は、2世紀のガロ・ロマン時代の集落を意味する「シェゾー」が由来とされています。「じゃあリシュブールは?」という声が聞こえそうですが、知りません。(笑)

 さて、時は2001年1月20日(土)午後7時、ヒサモト酒店高松店のワインセラーに集合。私を加えて13名(うち女性4名)。ソムリエなどプロの方も何人か参加されていることや、部屋を満たしたブルゴーニュの芳醇な香りのせいか、やや緊張のうちに試飲会は始まりました。

ボトルを開けていよいよグラスに注がれます。 テーブルにグラスを並べて準備。試飲会が始まるまで、各々でセラー内のワインを物色。
テーブルに置かれた6個のグラス。 ヒサモト酒店・佐藤さんの挨拶。お世話になりました。(元山さんのいい写真がありませんでした。ゴメンなさい)

まず色を見てと。
下段左から、ヴォーヌ・ロマネ・オー・レア、リシュブール(A.-F.グロ )、エシェゾー(ジャッキー・コンフュロン・コトティド)。
上段左から、エシェゾー(デュジャック)、リシュブール(ジャン・グリヴォー )、エシェゾー(DRC)。

各ワインの詳しい説明はまた後ほど。

さて、いよいよ試飲です。水、チーズ、サラミ、クラッカーも用意していただきました。

 
 遅くなりましたが、今回のワインを紹介します。
 
 

名称
ヴォーヌ・ロマネ・オー・レア(Vosne-Romanee Aux Reas)'98 リシュブール A.-F.グロ (Richebourg A.-F.Gros)'98 エシェゾー ジャッキー・コンフュロン・コトティド(Echezeaux J.Confuron-Cotetido)'98 エシェゾー デュジャック(Echezeaux Dujac)'97 リシュブール ジャン・グリヴォー (Richebourg Jean Grivot)'91 エシェゾー ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(Echezeaux Domaine de la Romanee-Conti)'95

外観

ラベル

格付

1級

特級

特級

特級

特級

特級

当日配布資料の内容
パーカー評価はさほど高くないですが、最近めきめきと力を付けている素晴らしい生産者。唯一の1級畑物ですが、そのポテンシャルは良いものがあります。 左の“オー・レア”と同一の生産者、同一ヴィンテージです。特級と1級の違いがどこから来るのかはっきり分かるのではないでしょうか? パーカー評価4星生産者の特級畑、この値段とは嬉しい限りです。素晴らしい作り手のエシェゾーは、並みの作り手のその他の特級を上回るほどの味わいです。作りの良さをお感じ下さい。 パーカー評価5星の生産者!!
並みのヴィンテージでもその造りは素晴らしいものがあります!
今回唯一のオールドヴィンテージです。作り手もパーカー評価4星生産者で、丁度飲み頃に入っています。美味しいですよー、熟成感のあるブルゴーニュは! 言わずと知れた、かの“ロマネ・コンティ”の生産者。特にこのヴィンテージは、ワイン雑誌“ワイナート”のブラインド・テイスティングで、何と!!同ヴィンテージの“ロマネ・コンティ”よりも得点が高かったという、つわものです。

雑記
ジャン・グロの娘であるアンヌ・フランソワーズ・グロが、ポマール村のドメーヌ・バランに嫁いで所有しているドメーヌ(ラベルにもPommardの記載があります)。グロ家の名声の基礎となったリシュブールは彼女が継いでおり、今回はまさにその1本。リシュブールには0.6haの区画を所有。ところで、少し前まではラベルに女性の絵がなかったような‥‥。 独特の古典的ブルゴーニュの凄みを見せるこの造り手は以前からブルゴーニュではとても評価が高 い。エシェゾーで所有しているのは0.2haの小さな区画。 モレ・サン・ドニに本拠地を持つドメーヌ。他業種から参入したジャック・セイスがまたたく間にこのドメーヌを有名にした。世界的に実力が認められ、生産量の90%が輸出されると言われる。 ヴォーヌ・ロマネ村の名家として知られ、現在は5代目当主、エチエンヌ・グリヴォーの手によるドメーヌ。リシュブールには0.3haの区画を所有。ワイナート1999年春合によると、このドメーヌは、ギ・アッカドという人が提唱した2倍以上の亜硫酸の使用等の醸造法を1987年から採用している。 言わずと知れたDRC。葡萄栽培は自然農法に近く、コストを気にしない手入れ。伝統的な醸造法を踏襲。エシェゾーには4.6haの区画を所有。なお、かつてローマ時代にローマ人が彼の地で栽培した葡萄から造ったワインが素晴らしかったため、この畑に敬意を表して「ロマネ」と名付けたらしい。

感想
色は透明感の高い鮮やかなルビー色。果実香を中心とする素直な香り。味も酸やタンニンが突出していない素直なもの。バランスが取れている反面、面白さに欠けるかも。 色は左のオー・レアに比べてやや紫がかっている感じ。飲んだ最初の印象は、酸やタンニンのアタックがパワフルな自己主張の強さ。でも時間をおいて飲んでみると味が穏やかになり、香りの複雑さも増してきた。初対面ではツンツンして女性が、しばらく付き合った後で良さがわかったような感じ。 色は左のA.F.グロよりも淡く、澄んだルビー色。香りもA.F.グロより控えめで穏やかな感じ。気の強い女性の後に会った大人しい男性のよう。でも、飲んでみるとタンニンもしっかりしていて、チョコレートのような余韻など複雑さを感じます。やっぱり大人。 色はA.F.グロとコンフュロンの中間的な濃さ。今回の中で最も香りが高く、繊細で、余韻も力強くて長い。華やかな中にもチョコレートにも似たロースト香を感じるあたりは、前回の試飲会で飲んだムートンに似ている。味も複雑で蜂蜜のような濃厚さも感じるが、私のような者にはうまく表現できない。複雑さと余韻の長さで今回のベストと感じた。でも少ししつこいかも。 ルビー色の中にもエッジはオレンジがかっていて熟成を感じさせる。デュジャックとは違うワラのような乾燥した香りを感じる。飲んでみると、果実香や樽香が十分で、逆にジューシーな感じ。あまり濃くはないが、綺麗に仕上がったという雰囲気。 色はデュジャックと同様に淡めで、明るい綺麗な色調。期待があまりにも大きかったせいか、飲み始めはあまり複雑さ香りは感じない。次第に果実にスパイシーさを足したような味が広がる。果実感、酸味、渋さの調和が素晴らしい。でも最後まで他を圧倒する力は感じられなかった。

 

ジャンケンで勝ってもらったDRCエシェゾーのコルク(中央)。左は、前回の有料試飲会でもらったシャトー・ムートン・ロートシルトのコルク。右は、プリミエール・コート・ド・ブライの安ワインのコルク。

DRCのコルクの特徴は、長く、細く、柔らかく。柔らかいのには特に驚きました。指で押さえると凹むほどです。柔らかいために気密性が劣るのを長さでカバーしているという感じ。

シャトー・ムートン・ロートシルトのコルクは逆に、太く、堅く。

 
 ワイン談義を進めつつ、次第にグラスが空いていきます。内心は、「もう少し飲みたいなぁ」。こうなれば単なる酔っぱらい状態ですが、ここで救いの手が。ご厚意で、液漏れして売り物にならないブルゴーニュ(ヴージョとジュブレ・シャンベルタン)を飲ましていただきました。そして最後には、前回と同じく追加料金で甘口白ワインで終わりました。(このあたりになると酔っぱらっていてあまり味は覚えていませんが)。後で飲んだ3本のワインは次のとおりです。
 

名称
ヴージョ モンジャール・ミュニレ(Vougeot Mongeard-Mugneret)'93 ジュブレ・シャンベルタン フーリエ(Gevrey-Chambertin Fourrier)'98 カール・ド・ショーム  ジョー・ピトン(Quarts de Chaume Jo Pithon)'98

外観

ラベル

格付

1級

1級

産地
ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ
ヴージョ村
ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ
ジュブレ・シャンベルタン村
ロワール アンジュー地区
サンランベール

雑記
ヴージョ村には1haの区画を所有。 下部斜面に位置する2ha強の区画を所有。ラベルには“Vieille”(樹齢を経た葡萄の樹から生まれるワイン)の表示。 1978年に始めた新しいドメーヌ。6か所に合計8haの畑を所有。ロワールで一般的に行われている補糖は行っておらず、パスリージャ(葡萄の房を長時間放置して干し葡萄状態にする方法)を採用。97年ヴィンテージから日本に登場したが、今回の98年は生産量が少なく貴重な1本。アメリカで大人気。

感想
1993年という比較的古いヴィンテージながら鮮やかなルビー色で、口当たりはまろやかで飲みやすい。(酔っていたせいでメモを取っていませんでした) 果実味豊かな骨格のしっかりしたワインという印象。(酔っていたせいでメモを取っていませんでした) 色は比較的淡い。香りはフルーティーというよりはセメダインのようなエステル香を感じる。甘いながらも適度な酸味があり、さっぱりとした飲み口。ベタベタの甘さではない上品さ。さすがロワールで最高峰の甘口白。前回のソーテルヌとは対照的。

 
こうして全く夢のような2時間余りが終わりました。
ヒサモト酒店では今後もワインの有料試飲会を開催するそうです。来月もまたまたブルゴーニュとか。
美味しいワインと新たな人との出会い。
元山さん、佐藤さん、お世話になりました。素晴らしい時間をありがとうございました。