第5章

私はどちらかというとゲームをするより作るほうが好きだったが、別に全く 自分でゲームをやらなかったわけではない。はるみシリーズ(?)の1つ、 「はるみのゲームライブラリー」に載っていたゲームはほとんど打ち込んだ し( ひどい ときには、高橋はるみにならって「1日1本」のペースで 打ち込んでいた。)、市販のゲームも結構やった。自分で買う(というか、 買ってもらう)ものの他、 PC−6001mkIIを持っていた友人の家で、 タイニーゼビウスやポートピア連続殺人事件、マリオブラザーズスペシャル などのゲームも楽しんだ。

自分で買った(買ってもらった)ゲームは、当初「スーパー・ドアーズ」(変な回転 ドアを操ってモンスターを閉じ込めるゲーム)や「ナッツ&ミルク」(同名 ファミコンゲームとは全然違う、トップビュー穴掘り型ゲーム。 ファミコンのナッツミが非常に好きだったので、パッケージを見るだけで 全く違うゲームだということはわかっていたのだが、「もしかしたら」 と一縷の望みにかけて買ってしまった。)など、 いまいちなものばかり(といっても2本だが) だったが、友人のゲームや、その家にあったスーパーソフトマガジンなどの 情報源を得るようになると、ちゃんとしたゲームを選べるようになった( とはいえ、秋葉原に行くとお目にかかれる、カセットケース入りの画面写真も ない怪しげな3800円ソフト(多分ハドソンソフトだったと思う)にも 魅かれるものはあったが。特にPC−8001用「マリオブラザーズ」というの が気になった。誰か持ってる人がいたら教えてください)。

まず、「マリオブラザーズスペシャル」を買った(確か、 クリスマスプレゼント だったと思う)。これは友人宅でやった中でも 特に面白かったので、当然の選択であった。そしてその後 誕生日プレゼントで買ったのが 「サラダの国のトマト姫」だった。

この2作はいずれも面白かったが、特にサラトマには、かなりハマった。 はじめはわけもわからずにやっていたが、進展といえばカキを助けたくらいで、 とにかくまず店に入れないという状態だった。そこでスーパーソフトマガジンの サラトマ特集号を借りてきて、画面写真に小さく写っている文字を解読して やっと店に入れた、ということもあった(ちなみに、答は「ミセ ハイル」 だった。「オミセヤサン ハイル」や「フルドウグヤ ハイル」は試して みたのだが…)。このサラトマ特集号にはだいぶお世話になり、だいぶ使い こんだため、返すときにはボロボロになっており「もうお前には何も貸さん」 といわれたものである。その他にも、店で何を買えばいいかを知っているという 奴(ほとんど面識なし)に情報をたずねたりもした( 教えてもらえなかったが)。

「スーパーソフトマガジン」のお陰でしばらくは順調に進み、 山下先生も解けなかったという 「イノル」や、難関のピーナッツ一家、キノコの2人組も無事にクリアした。 しかし、ダイコーンを起動して、「メガ ヒカッタゾ!」となるところで 完全に詰まってしまった。とにかく全くなにをすればいいのか分からず、 「タタセル」とか「タツンダ ジョー」(←このへんが小学生)なども 試したがダメ。前の場面の机に仕掛けがあるのかと思ったがこれも違う。 「MAZE HOUSE」のデバッグの時のように、アイデアを思いついては そのたびロードして試してみるのだが、成果はさっぱりだった。 結局ここから一歩も進まず、最後には解答集のお世話になってしまったのである (でもいきなり「タツ」はないよねえ。もうちょっと語彙を増やして欲しかった)。

まあ、いずれにしてもサラトマがむちゃくちゃ面白かったことには変わりなく、 山下章の影響もあって、これ以降私はゲームといえばアドベンチャー、という 状態になり、その後も「デゼニランド」や「タイムトンネル」を買ってもらった のであった。ちなみに「デゼニランド」は「チャレンジ!パソコンアドベンチャー ゲーム」のお陰で1日で解けてしまった。 (なにしろ「チャレアベ」「レスアベ」でかなり情報を得ていたので、 買う前からかなりの部分で答を知ってしまっていた というのが痛かった。”ATTACH”とか”POLISH”とか、一応 「ヒントしか載せない」ということになってたけど、答を書いてるも同然 のところがかなりあったのだ。)

一方、タイムトンネルの方は、ベーマガや山下章の本を使ってもかなり難しく、 実は未だに解けていない。一応、エンディング1 (地球滅亡)とエンディング2(どんなんだったか忘れた)、あとイカサマ してエンディング3(過去の長官を殺す)までもう少しという所まではいったが、 とにかく平安時代の、「最強の武器をくれる乞食」のところが解けないので、 それ以上は進まなかった(あと、エンディング3の前で、現代に戻ってきた 直後にいきなりダナーク星人のアップが出てくるところがあまりにも心臓に 悪かったので、それ以上続ける気がしなくなったというのもある)。 この前久々にやってみたが、何故かロード機能だけが壊れてしまっていた。 流石にセーブなしでクリアするのはつらいので、もうあのゲームが解ける 望みはないだろう。今やっても結構面白いゲームなので、残念である。


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