脇町は、徳島県を東西に貫流する吉野川の中流に位置する古い城下町です。

江戸から明治期には阿波藍や繭の集散地として栄え、18世紀初頭以降の各
時期の民家遺構が数多く、本瓦葺き・大壁作りの重厚な構えと装飾的な卯建な
ど特色ある意匠を備えた家々が立ち並び、面積5.3ヘクタール、建築物89棟が
町並みを形成しています。

昭和63年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
  
表の格子は店の商品が外からよく見えるように荒格子・
居間は外から中が見えないように細格子に作られています。

家の裏口
茶の子町通り
軒を並べて建っている卯建


装飾としての重層卯建 昔は共同井戸が使われていました

           

                    

国の重要文化財に指定されている旧長岡家は、もとは大滝山の中腹に
建てられた農家で、亨保20年(1735)の建築。この地方に広く分布していた
茅葺き屋根、横二間取りの山村農家の代表的遺構として、
昭和51年に国の重要文化財に指定されました。

昭和54年に6月に現在地に移転後再現されました。
現在は西向きに建てられているがもともとは東向きで正面の各部屋のみ
開口部があり、他の三方はすべて大壁になっています。


なかのま

おもて