'98.10.05 石立山 1708m 


参加者.前川、前川

 四国有数の難関石立山に挑戦するのは高校総体でスズタケが刈り込まれた今のうちだと思って、紅葉にはまだまだ早い「べふ峡」からのコースを歩いてみました。

 途中の沢まではごく普通の山道だったのですが、そのあと、ちらばった石灰岩の砕石の急登、石灰岩の塊りを這い上がる急登、木の根っこ道の急登、砂利道の急登、落ち葉の積もった道の急登、と、地獄の急登の連続でした。もし、この上スズタケをかき分ける急登があったら途中でギブアップしていたかもわかりません。

 だれかにどんな山かと聞かれたら「無理に行かなくてもいいよ」と答えるつもりですが、一度はタッチしておきたいのなら、整備されている今のうちを逃すともっと苦しいでしょう。

 山頂は展望がよくありませんが、登山途中には三嶺、天狗塚方面がよく見えます。天狗塚は南から見ても、きれいな三角錐でした。

帰りに、ほとんど足元方向に駐車場の自分の車が見える場所がありますが、たぶん、その距離と方向にぞっとするでしょう。

 

 急峻な悪路が続く石立山なのに、山頂は笹原の中に切り開かれたゆったりした広場です。

縦型の標識には「痩せ尾根危険」と書かれています。

 

 スズタケの間の急坂。高校総体のおかげで、きれいに刈り込まれていますが、このスズタケが両側から登山道にかぶさってきていたらたまったものではありません。

 

 

 

 石灰岩の急坂。

上にも書いたように、ほかに「石灰岩の砕石の急坂」「木の根っこの急坂」「落ち葉の急坂」など、急坂のデパートみたいな山です。

 石灰岩は濡れるとぬめるので、雨の日は登山を中止したほうがいいと思います。

 

 まさかと思うけど、食用になるカラカサタケ。

茎の上のほうについている指輪みたいなリングが上下に動くのが特徴です。

特においしいキノコでもありませんし、よく似たオオシロカラカサタケや、ワタカラカサタケは有毒ですから手を出さないほうが無難かも。

 

 

 

 帰りに寄った「べふ峡温泉」。

二年前に、右手に見える大浴場が新築されました。お湯は温泉らしくぬるぬるしています。

 


見かけた花は・・

 世界中でここにしかないイシダテクサタチバナは初夏の花です。今年はじめて見たのはコウヤボウキ、それからジンジソウ。


 国道195号からべふ峡に分かれる交差点近くの「農林漁業体験実習館」の駐車場で前夜泊したのですが、あとほんの少し走れば「もみじ茶屋」の下にべふ峡の駐車場がありました。その駐車場のほうが前夜泊には向いていると思います。

 

 

コースタイムをメモしたノートが見つかりません。

登りには4時間半近く、下りに3時間半近くかかりました。