'98.10.26
石堂山 1636m参加者.前川、前川
四国百山のすべてが登山の対象として優れている山とは限らないように、そこに紹介されていない山の中にも、登ってみればいい山がたくさんあるはずです。
石堂山はその一つ。ぜひ訪れていただきたい山です。
登山口は一宇村役場から数100m先の分岐を、剣山方向に左折せず、まっすぐ進んで30分足らずのところにあります。
ちょっと暗い杉林の中を石堂神社まで上がってしまえば、あとは典型的な尾根歩き。
ガイドブックに「細心の注意を払いたい」と書いている御塔石ですが、石の回りで飛んだり跳ねたりして遊ぶときの注意です。御塔石の横を過ぎる登山道は平坦で何の危険もない道なのです。
石堂神社から白滝山分岐までの尾根筋はこんな道です。広葉樹の間の道幅は十分あって、平らなのでよそ見しながら歩いても大丈夫。 |
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道端で見つけたおかしな形のきのこ。 アミガサタケの仲間だろうと思ったのですが、調べるとスッポンタケというきのこでした。 帰りに見ると、いっぱいのハエで真っ黒になっていましたが、一応食用になるそうです。 |
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御塔石を登山道から見ると、上半分しか見えないので迫力がありません。 頂上にタッチしたあと、ここで食事にしました。 後ろは矢筈山。 |
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御塔石を頂上寄りの道から見るとこんなになります。(もっと下まで撮ってほしかった。) 石の左に私がいます。 |
前夜泊は岩戸温泉の隣、一宇村役場の駐車場。ここにはトイレがないのでもっといい場所をさがさないといけません。朝、トイレを求めて?土釜まで引き返しました。土釜の駐車場は食堂の私有地なので泊まりにくいのです。
06:50 |
一宇から剣山方向への国道との分岐。林道に入る。 |
07:20 |
登山口着。 |
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登山口には地図と簡単な説明を書いた看板があります。 |
07:40 |
登山口発。 |
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石堂神社がある稜線に出るまで適当な勾配の道。途中廃墟がいくつかある。 |
08:31 |
石堂神社着。神社の横の建物は風雨などの避難に使えそう。 |
08:40 |
石堂神社発。 |
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1時間足らずの間、紅葉した並木の間の気持ちいい稜線歩き。白滝山分岐の急登手前でミニ二重稜線になる。 最後の15分くらい、土と落葉の急登。 |
09:47 |
白滝山分岐。白滝山まで100m。 |
09:53 |
白滝山分岐発。 |
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登山道両側の並木が笹に変わり、見通しがよくなります。矢筈を左前方に見ながら軽いアップダウンで散歩気分の歩き。 石堂山から矢筈山へきれいに続く尾根も歩いてみたくなりました。 |
10:26 |
大工石小屋着。まぁ、雨はしのげそうです。 足元を見ると「おーっ」という御塔石の横を通れば山頂はすぐそこ。 |
10:33 |
山頂着。 矢筈から落合峠へ延びる尾根の上に天狗塚と牛ノ背が顔を出しています。 |
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御塔石に戻って昼食。 |
11:52 |
御塔石発。 |
12:23 |
白滝山分岐着。 |
13:12 |
石堂神社着。 |
13:57 |
登山口帰着。 |
今回、積極的な地図読みが目的だったので、地形図の上で体長0.1mm以下の微生物になったつもりの机上登山を一週間ほど繰り返してみました。
地図に表現されていない尾根道の小さいアップダウンは予想通りだったのですが、白滝山分岐の急登にさしかかる前の二重稜線は現地で始めてわかりましたし、そのあと稜線を南にトラバース、すぐ北側に乗り越えてまた南に逃げるというところまでは当然ながら地図から読めませんでした。
しかし、今回は登山道を作った人の工夫のあとが予習のおかげでよくわかって興味深い歩きができました。