赤目

南国土佐、日本最後の清流、四万十川に赤目は
今も息を潜めて、「お願いだから途絶やさないで」と祈るような気持ちで今も生息しています。

赤目について

 自然は確実にその領域を狭めている。地球単位でも、又美しき国,日本でも、経済活動に起因する開発により、その地域にどんな植物が根付いているか、どんな動物が生息しているのかの調査もせず、利潤と経費の削減のみをめざして遮二無二開発にはしる。そして、地球は温暖化、自然災害は急増している。
 そんな開発の犠牲になったのが、現在遅ればせながらレッドデーターブックに記載されている希少生物である。

 赤目  
  赤目は準絶滅危惧種に指定されている。
  ご存知のように、日本には高知県と宮崎県の二つの県の河川下流に生息しており、数少ない汽水魚とされており、繁殖も又成長も汽水域と考えられている。
 近年、観賞魚の水槽飼育がさかんとなり、捕獲される数も少ないために高値を呼び売買されている。
 
高知県でも清流四万十川の赤目は「鮎」や「のり」とともに有名であるが、生息地は四万十川のみではなく、仁淀川の河口や高知市を流れる鏡川の流入する浦戸湾などである。
 近年ペツトや観賞魚を対象にした月刊誌の中に「四万十川産赤目激安」などの広告が出されている。採るのも売るのも又買って飼うのも自由でしょう、しかしこれらの行為が、生息地が汽水域という限られた僅かの範囲に命を預けている赤目の絶滅に拍車をかける事になりはしないか,絶滅に瀕している赤目を金に替える等、人間としてするべき事ではないのではないか。赤目を守るために私たちは何かをしなければならない時が来たと思う。

 しかし、近年、赤目は人類の捕獲に反発でもするようにその数は増え、巨大な親魚も釣り人の針に掛っている。