医療用鍼 左から番号順に説明します
① 基本的使用する鍼。太さは0番(一般的な表示で最も細い)
② 少し深く刺し、鍼の上にモグサをつけて燃やし、
身体の芯から温める時に使う鍼です。(灸頭鍼)
太さは0番に比べて少し太く4番。
モグサが落ちないよう鍼の頭部分が凸凹しています。
③ ②と③は太さは同じで長さが少し長い鍼です。
より深い患部の冷えやコリに対応します。
④ 敏感な方や子供に使います。
太さは非常に細く、手技によって微妙な補寫が可能。
⑤ 日本で一番細い鍼・・・ということは世界で一番細い医療用の鍼です。
小児にも使用できます。
灸頭鍼
上記②③の鍼の頭にモグサをつけて燃やします。
心癒されるお灸の香りでアロマ効果もあります。
はじめ ほんわか 温まり、身体の芯までじんわり熱がとどきます。
冷えによる神経痛や冷え性、不妊治療にも効果が期待できます。
当院の使用するモグサは身体の奥深く熱がとどくよう燃焼温度が高く、燃焼時間が長めです。
また安全のためと、よりお灸の輻射熱を広い範囲に伝えるために紙製の板を皮膚とモグサの間に挟みます。
モグサの燃焼温度が心地よく持続する方法をとっています。
刺さない鍼
上から金の錠鍼
小児やご高齢の方、体力の衰えている方(ターミナルケア等)のツボを押さえたりツボの流れを擦さすり、気の巡りを良くします。
先が丸いので皮膚には刺さりません。
銀の鈴付き錠鍼
小児鍼として使います。銀鈴の可愛い音色に癒されます。
施術時、子供には鈴しか見えませんので、小児鍼がはじめての子供も怖がりません。ニコニコになります。
経絡治療学会徳島部会 平成22年度定例会の皆勤賞賞品として製作。
個人的に、銀の鈴がついた錠鍼が欲しかったのですが、探してもないので自分で作ってみました。
銀の錠鍼
鍼の片側は丸くなっていてツボを押さえます。反対側は尖っていますが皮膚に刺しません。
チベット式の焼鍼用です。尖っている方をツボに当て、先が丸い方にモグサをつけて燃やします。
さらに火のついたモグサに風を送り、高温で燃やします。
灸頭鍼に似ていますが、補う量が断然強いです。
バネ付き錠鍼
太い部分にバネが入っていて、弾力を利用して錠鍼でツボを押さえます。
昔はよく使用しましたが、バネの弾力で思い通りの圧になりにくいため今は使っていません。
オリジナル 銀鈴錠鍼
吸い玉
ダイエットの広告でよく見る アレ です。
当院では、瘀血(巡りの悪い血)が原因の頑固な肩こりなどに有効で使用します。
・のぼせて首の付け根にグリグリができて辛い
・アトピーの痒みが我慢できない
・高血圧
・捻挫などの怪我やスポーツ障害
挫刺鍼
鍼を浅く刺し、抜鍼時 ごく稀にスジ(繊維)が引っかかって体表に出てくることがあります。
そのスジは白く細い糸のような状態です。針先を振るわせることでスジや身体がプルプル揺れます。
その後、スジを体内に戻します。
大昔はスジ切りといって、たまたま鍼に絡まって出てきたスジを切ることもあったそうですが、現代ではやっていません。
頑固な肩こりなどに効果が期待できますが、今の時代には適応する方はほとんどいなくなりました。
当院でも10年以上前に施術しましたが、今は使いません。 (様々な鍼があるという例で載せました)
① ② ③ ④ ⑤