テクニクス ターンテーブルシステム
SL−1200MK5
&
DENON MCカートリッジ DL−103
DL-103
DL-301U
アナログプレーヤーと言えば必ず名前が出てくる名門テクニクスの製品です。
テクニクス(Technics)と言うと聞きなれませんがパナソニックの別ブランド名であり
要は松下電器の製品だと言えば分かっていただけるでしょうか。
レコードがCDに取って代わられたのはそれほど昔のことではありません。
私の少年時代・・・何度も何度も聴いたあの曲はリアルタイムではレコードで聴いていたんです。
DJ用として有名なプレーヤーですのでマニアには敬遠されがちですが
本物の音が出る実力あるカートリッジを選択してやればピュアでも十分いけます!
と言うわけで当然カートリッジは必然的にDL−103クラスになってきます。
既に皆さまご存知だとは思いますがCDよりもレコードの方が音は良いのです。
何といっても音の情報量が違う。
CDはどうしても乾いた音がしますがレコードはどこか温かみのある
聴き心地の良い音がしますね。
このプレーヤーとカートリッジの値段を合わせても
私が所有しているCDプレーヤーS10VLの半分以下。
にもかかわらず音的にはそう大差は無いのだからいかにレコードの音がいいのかが分かるというものだ。
このところじわじわとレコードが再ブームになりつつあります。
ということは皆さんCDの音に対してなんらかの不満があるということでしょうか?
ただし新作などがレコードでリリースされる事はありませんし
当たり前ですがレコードプレーヤーは殆ど絶滅寸前で現在売られている物でも
フォノイコライザー内蔵とかほとんどおもちゃのようなろくな物がありません。
実は私もCDが出て数年のちいくつかある近所のレンタル屋からすべてレンタルレコードがなくなり
レンタルCDのみになったのを見てアナログはもはやこれまでと見切りをつけ、
お気に入りのアルバムをすべて売りCDに買い換えてしまいました。
今となってはすごく後悔しています
というわけで今更ながらアナログ回帰!
再びレコード収集を開始している。
同じアルバムをCDとレコード両方所持しているものがあるのだが
聴き比べて見るとCDは音楽そのものが記録されているというよりはデータなのだということがよく分かる。
所詮は0か1だけの符号であり点と点を結んだもので連続性がない。
レコードは音そのものを溝に刻み込んでいるため
CDの音とはニュアンスのようなものが違うのだ。
たとえSACDと聴き比べてもアナログの勝利であることは間違いない。
ただ時代はCDから携帯型プレイヤーや音楽配信(ダウンロード)など多様化しつつある。
時代は進化しているのに音質はアナログ→CD→携帯型と確実に悪くなっていく一方だ。
世間は音質など二の次で便利さ、コンパクトさを求めていることになる。
これはとても悲しいことだ。
今の子供たちが本物の「いい音」というものを聴く機会が無くなってしまうからだ。
このままではどんどん耳が退化していくのでは?と心配である。
あとカートリッジについてですが、好みの問題もあろうかとは思いますけれども
なるべくならばMC型を選択したいところです。
MM型も悪くはないのだがやっぱりちょっと安っぽい感じがする。
アナログ入門にはMMの方が取り扱いしやすく良いのだが
はまってくると物足りなくなってしまうのである。
そういう意味ではDL−103はスタンダードなカートリッジであり
スタンダードであるが故の高信頼性でトレース能力がとても高く
苦手なジャンルがなくどんな音楽でも繊細に表現してくれますので
これ買っとけば特に不満はないと思います。
アナログの本当のオモシロさはカートリッジを交換できること。
同じレコードでも違うカートリッジを選択する事により音が変わる。
CDプレーヤーではそうはいかない。
せいぜい電源ケーブルかピンケーブルを交換するぐらいで
情報量が増えたり音がクリアになったりするものの基本的な音自体は変わらない。
私自身はDL-103とDL-301Uを使い分けている。
メーカーも価格帯も同じなのでどちらを選択してもそれほど差はないが
低音の力強さは103、表現の繊細さは301Uに少し分があるように思う。
オルトフォンやSUMIKOなど試してみたいカートリッジはたくさんあるが
片っ端から買っていたら金銭的にとんでもないことになってしまうので
いまはデノンのこの2本で自重しております。