傘は径５〜１２ｃｍ、表面は湿っているとき粘性があり、中央部は暗赤色〜ワイン色、周
辺部は淡色、縁は幼時内側に巻く。ひだは直生〜垂生しやや密、初め白色でしだいにワイン
色の染みができる。柄は長さ３〜８ｃｍ、初めほとんど白色、のち傘と同色を帯び、中実で
かたい。
胞子は６〜８×３．５〜５μｍ、楕円形。秋、クヌギ・コナラ・ブナ等の広葉樹林内に発
生、食。ここに北半球温帯に分布。
いかにもキノコらしい形と色合いは、ホンシメジと比べても少しも見劣りしない。歯切れ
がよく、多少苦味はあるが、さほど癖はない。ぬめりが少なく、少々ばさつくので、油を使
って炒めたり、時間を掛けてじっくり煮込むとよい。採取後は傷みが早いため、収穫量の多
いときは、手際よく料理、または保存しなければならない。
味区分：Ａ
