ハタケシメジ (キシメジ科、シメジ属)
Lyphyllum decastes (Fr.:Fr.) Sing.

 傘は径4〜9cm、成熟するとほとんど平らに開く。表面は暗オリーブ褐色〜灰褐色、古 くなるとやや淡色となる。ひだは直生、湾生またはやや垂生し、汚白色、密。柄は5〜8cm ×7から10mmわずかに帯褐灰色で上部は粉状、数本または多数が根元でくっつき、しば しば大株となる。肉は帯白色、多少粉臭があるが美味。
 胞子は5.5〜7.5×5〜7μm。ほぼ球形。秋、林地、草地、道端、庭園、時には床 下などに発生、株の根元は菌子束となって伸び、地下に埋まった木材などに繋がる。北半球 温帯。株立ちのハタケシメジは、初心者がホンシメジやシャカシメジと見間違えるほど似て おり、風味も決して引けを取らない。特にシャキシャキした歯ざわりは、緻密な肉質のホン シメジと違った味わいが楽しめる上、どんな料理にもよく合う。中でも鍋物との相性が良く、 他の素材の味を引き立てて、こくのある風味を作り出す。味区分:A

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 *胞子は円形に近く中心部はへこんでいて、大きさは5×4.5μm。

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