傘は径8〜20(30)cm、初め球形のちまんじゅう形〜中高の平らとなり、ついには
縁部がそり返る。表面は褐色の繊維状鱗片におおわれるが、しだいに裂け目やひび割れが出
来る。
ひだは密、白色のち褐色の染みを生じる。柄は長さ10から20(30)cm、褐色繊維
状の鱗片におおわれ、頂部は白色。肉は白色、緻密、特有の香りがある。つばは綿毛状、永
存性。胞子は6.5〜7.5×4.5〜5.5μm。秋、アカマツなどの松林以外にコメツ
ガ・ツガ・アカエゾマツ・トドマツなどの森林にも発生する。日本の代表的な食用菌で、東
アジアに分布。
マツタケは何といっても日本人の味覚にあう。栽培できない事も人気を支える要素なのだ
ろう。肉質はきわめてかたく締まり、歯切れ、歯ごたえは格別。柄の薄切りの舌触りもよい
が、やはり香りが生命。炊き込み御飯、どびん蒸し、炭火焼き、ホイル焼き、お吸い物から
マツタケ酒に至るまで色々な日本料理に香りが生きる。
味区分:C
特にアカマツが松食い虫にやられてからは、発生量が激減傾向にある。この写真は佐渡で
採った物であるが、もう4〜5年もするとまったく見られなくなるのではないだろうか?。