ナラタケ (ナラタケ属)
Armillariella mellea (Vahl.:Fr.) Karst.

 傘は径4〜15cm、表面は帯黄色、淡黄褐色〜帯褐色などで、中央部に細かい鱗片があ り、周辺には放射状の条線がある。ひだは多少垂生し、白色のち淡褐色の染みを生じる。柄 は4〜15cm×5〜15mm、下部がやや膨らみ、繊維質、淡黄褐色〜帯褐色、下半分は のちに黒味を帯びることが多い。上部に白〜帯黄色、やや硬質のつばがある。
 胞子は7〜8.5×5〜5.5μm、楕円形。菌子束は黒色の針金状で樹皮下に伸びて広 がる。春〜秋、広葉樹および針葉樹の枯れ木上群生〜束生、時に植林した木(桜や唐松)の 根を侵して枯らせるナラタケ病の原因となる。またナラタケはオニノヤガラやツチアケビの ような無葉緑蘭に内生菌根を作る事でも知られている。美味で広く食用にされるが、生食す ると中毒する。料理されたものでも過食しないよう注意。ほとんど全世界に分布。食。
 新潟県ではアマンダレと言い、ナラタケモドキを早生のアマンダレと言っている。また、 ナラタケも日本では6種類ほどに分けられている。古くから多くの人に食べられてきた有名 なキノコの1つ。歯切れ、舌触りがよく、ほのかに甘い香りがある。汁物に入れればぬめり を生じ、良いだしが出る。ナラタケのこくのある旨味は、全く癖がなくどんな料理にも使え る。いたるところに生えて収穫量も多いキノコだが、食べ過ぎると腹痛を起こしたり、下痢 をする事がある。消化が悪いだけでなく、生食すると中毒を起こす成分を含むので要注意。
 味区分:B
 毒成分としてはヒスタミンあたりが考えられている?。

クリックで拡大

 *胞子は平滑で楕円形、大きさは6.8×5.5μm。

クリックで拡大 クリックで拡大