カバイロツルタケ (テングタケ科、テングタケ属)
A. voginata (Bull.:Fr.) Vitt.var. fulva(Schaeff.) Gill.

 外観はツルタケに似ているが、傘の色が茶褐色である点が異なる。柄やつぼも多少傘の色 を帯びる。傘の中心部は濃色で先端部にいくほど淡色となる。また、長い放射状の溝線があ る。
 胞子は球形、径9.5〜12.5μm。非アミロイド。独立種とされることもある。夏〜 秋、種々の林内に生え、菌根を作る。 北半球一帯に分布。
 夏の山岳地帯では小形のものが多く、歯ごたえがない。風味に癖がなく、汁物に入れると よいだしが出る。
 味区分:A
 柄はぼさぼさとしておいしくないが、傘の方は、つるつるとしてとても良い触感である。

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*胞子は球形で表面は平滑で、大きさは10×9μm。

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