ヌメリスギタケモドキ (モエギタケ科、スギタケ属)
Pholiota aurivella (Batsch : Fr.) Kummer

 傘は開くと5〜12cm、丸山形〜のち平らに開く。表面は湿時粘性を持ち、乾くと光沢 がある。黄色、のち黄さび色、さび褐色のほぼ三角形の鱗片を持つ。柄は長さ10cmほど で、粘性はない。早落性、繊維状のつばを持つ。胞子紋はさび褐色。夏〜秋、広葉樹の枯れ 幹に発生。食。日本・ヨーロッパ・北アメリカ・ソ連極東地方に分布。
 傘にぬめりが多く、肉厚でボリューム感がある。風味には癖がなく、ずっしりとした歯ご たえが楽しめる。同分量の酒、みりん、醤油で煮ると、うまみのあるとろりとした汁ととも に何ヶ月も保存できる。柄はぬめりがなく固いので、バターなどで炒めるとよい。
 味区分:B

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 *胞子紋はさび色、大きさは5.5×4μm。

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