ニセアブラシメジ [クリフウセンタケ] (フウセンタケ科、フウセンタケ属)
Cortinarius tenuipes Hongo

 傘は径4〜8(10)cm、まんじゅう形からやや中高の平らに開く。表面は淡黄土橙色、 中央部は帯褐色で周辺に白色絹状の被膜の破片を付着、湿ると粘性を生じる。ひだは直生〜 上生し密、白色のちにっけい色になる。柄は6〜10cm×7〜11mm、しばしば屈曲し、 表面は白色のち粘土色を帯びる。クモの巣膜は量が多く、傘の開展後、柄の上部に綿毛状の つばとなって付着する。胞子は7〜9.5×3.5〜5μm、表面はほぼ平滑。秋、コナラ ・クヌギ・ミズナラ等の広葉樹林内の地上に発生。食。日本。
 爽やかな香りと多少ぬめりもあり、歯切れも舌触りもよい。味には全く癖がなく、旨味の あるよいだしが出るのでどんな料理にも利用できる。貝類とのぬた、三杯酢、雑炊などでは キノコの形や色合いが楽しめ、鶏鍋、グラタン、パスタのソース類、けんちん、ボルシチな どの煮込みには、旨味が発揮される。味区分:A

クリックで拡大 クリックで拡大

 *胞子は楕円形で表面はでこぼこしている。大きさは6.5×3.8μm。

クリックで拡大 クリックで拡大