アブラシメジ (フウセンタケ科、フウセンタケ属)
C. elatior Fr.

 傘は径5〜10cm、生長して中高の平らとなる。表面は著しい粘液に包まれ、乾けば粘 土褐色〜黄土色となり、周辺部に放射状の溝線がある。ひだは粘土褐色、表面には縦線があ る。柄は5〜15cm×10〜20mm、下方に細まり、白から淡紫色、強い粘性がある。 胞子は14〜16.5×6.5×9μm、アーモンド形でいぼに覆われる。秋、コナラ・ブ ナ・シラカバ等の広葉樹林内に発生。食。北半球以北。
 傘も柄も著しいぬめりがあり、きわめて舌ざわりがよい。風味にも癖はなく、汁物、鍋物、 煮物などによいだしが出る。特に和風料理との相性がよい。味区分:B
 この辺では以前はとても多く採れた物であるが、著しく少なくなってしまった。アカマツ と広葉樹の混生林に発生。

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 *胞子は、15×7.5μm。表面はいぼというよりも魚網に近いように見える。

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