マイタケ (多孔菌科、マイタケ属)
Grifala frondosa (Dicks.:Fr.) S. F.Gray

 材上生。幅2〜5cmで扇形〜へら形の傘が多数重なり合い押し合って集団状となり、径 30cmもの大株になる。縦断すると内部は根もとの太い柄から幾重も分技を重ね、小枝の 先端に小形の傘をつける事がわかる。このような形をマイタケ形という。傘の表面はねずみ 色〜黒褐色、下面の管孔面は白い。肉は白くやわらかで歯切れのよい肉質。非アミロイド。一流の食用菌で店頭に並んでおり、人工栽培が盛んである。温帯以北。秋、9月下旬〜10月上旬に掛けてブナ科(特にミズナラ)の大木の根もとに発生する。
 野生品は巨大な株になり、極めて香りがよい。味も歯切れもすばらしく、栽培品はいずれの点でも及ばない。和風だしや味噌、醤油とよく合うので、炊き込み御飯、味噌汁、佃煮は特に旨い。またじっくり煮込んでもうまみが発揮されるので、シチューやグラタンにも合う。味区分:A

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 *胞子は平滑で楕円形、大きさは5.3×3.8μm。

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