ナガエノチャワンタケ (ノボリリュウタケ科、ノボリリュウ属)
H. macropus (Pers.:Fr.) Karst. Var.macropus

 円筒形の細長い柄に椀形の子のう盤を生じるチャワンタケである。しかし椀の両端が下に 湾曲すると同時に縁が反り返り鞍形となることがある。高さは5cm内外、椀の径は15〜 30mm、灰色で子のう盤の下面と柄には軟毛がある。子のう胞子が紡錘形なのが大切な特 徴である。鞍型となった物はしばしば誤って同定されることがあるが、ノボリリュウタケ属 の菌で子のう胞子が紡錘形の物は本種だけである。また従来しばしばノボリリュウタケ属と は別属の菌とされ、色々な属名が使われたが、現在はノボリリュウタケ属とする意見が有力 である。夏〜秋にかけて林内地上に発生する。温帯に広く分布する。
 これはナガエノケノボリリュウと間違え易いものであり、発生している場所も5メートル と離れていなかったので見間違えようとした物で前者よりも一回り小形にしたキノコである。

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 *胞子は大形で15〜16×8〜9μmであり、表面はでこぼこしている。

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