カキシメジ (マツシメジ) (キシメジ科、キシメジ属)
Tricholoma ustale ( Fr. ) Kummer

 傘は径3〜8cm、湿っている時粘性があり、帯赤褐色〜くり褐色、縁部は初め内側に巻 く。ひだは湾生、密、白色のち褐色の染みができる。柄は長さ2.5〜6cm、根もとがや や膨らみ上部は白色、下部は淡赤褐色、内部に髄があるかまたは中空。秋、雑木林、松林等の地上に単生〜群生。毒。
 毒性があり、おう吐、下痢、腹痛などを起こすことがあるが命に別状はない。塩漬けにす ると毒が抜けるとも言われている。
 カキシメジが一般的には広葉樹林に発生し、マツシメジは針葉樹林に発生し、生態系では違いがあるが、混生林が多いため区別は難しい。

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 *胞子の大きさは球形に近く、4μm。表面は平滑である。

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