ヤナギマツタケ (オキナタケ科、フミヅキタケ属)
Agrocybe cylindracea (DC.:Fr.)Maire,

 傘は径5〜10(15)cm、まんじゅう形からほぼ平らに開き、表面は平滑、黄土褐色 〜対灰褐色、周辺部は淡色、浅いしわが見られる。肉は傘の表皮下と柄の下部をのぞいて白 色、やや穀粉臭がある。ひだは直生上に多少垂生するが、傘が十分開けば柄部から分離し、 帯褐色、密。柄は3〜10(15)×0.5〜1.2(2.5)cm、根もとはしばしば紡 錘形になり、表面は繊維状でほぼ白色であるが、下部はのち汚褐色を帯びる。つばは膜質で 柄の上部にある(特徴1)。
 春〜秋、種々の広葉樹、ことにハコヤナギ類、カエデ類、ニレ類などの枯れ木または生木の腐朽部に 束生する。山地のほか、都市の公園の樹木や街路樹にもよく発生する。食用として美味で、最近人工栽培されている。分布:ほとんど世界的。

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 *胞子紋は褐色。胞子は平滑で卵形〜楕円形、大きさは8.3×5.3μm。

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