クギタケ (オウギタケ科、クギタケ属)
C. rutilus (Schaeff.: Fr. ) O.K. Miller

 傘は径1.5〜6.5cm、円錐形〜鐘形のち平らに開くが、多くは中央が山形に突出す る。表面は湿ると粘性があり、初め絹糸状の繊維に薄く覆われるが、のち平滑となり、粘土 褐色からしだいに帯赤褐色となる。ひだは垂生し、疎、淡褐色のち暗赤褐色〜黒褐色となる。 柄は3〜8cm×5〜20mm、上下同幅または基部が細まり、表面は繊維状、淡黄褐色〜 淡赤褐色。つばは綿毛状で消え去りやすい。肉は淡橙色〜橙黄色、のち淡黄褐色。シスチジア は大形、夏〜秋、アカマツ・クロマツなどの低地の林内地上に単生〜群生する。食。
 比較的小形のキノコで風味に癖がなく、歯切れが良い。料理によって非常にぬめりが出て 酢の物、あえ物、汁物など、また洋風料理にも合う。味区分:B

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 *胞子紋はほとんど黒色。胞子の大きさは17×7.5μm、表面は平滑で狭楕円形である。

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