地中のツチダンゴ類から生じるキノコである。全長3〜15cm、柄の地上部は円柱状で2〜8cm、径5〜7o、頭部は根棒形、紡錘形、あるいは卵形、長さ0.5〜3p、径3〜10o、初め黄褐色のち暗オリーブ褐色となる。子のう殻は埋没するので頭部表面のいぼ粒は目立たない。林内地上に生じる。
ツチダンゴから地中部は黄褐色で地上部は黒褐色となっている。頭部は表面が凸凹している。さらに頭部は表面が最初は黒褐色だったものが1時間もすると表面のとがった部分は白い粉状になる。
胞子は細長い糸状胞子(1次胞子)が格納されており、それが飛び出すと、やがて隔壁で分割されて小さな2次胞子に別れる。この2次胞子は4つに分類される。2次胞子はEucordyceps型。やや厚膜をもった角がわずかに丸みを帯びた長方形。
浅井 郁夫氏よりご教授いただいたことを感謝します。