喫煙アンケートを実施して今回の本欄は先月に引き続いての禁煙ネタです。愛煙家の皆さまには恐縮である。
さて先月、職員をはじめ当院で働いている方を対象に喫煙アンケートを行った。集計結果は別表に示したとおりだが、個人的にコメントを試みてみたい。まず、全体で非喫煙者と喫煙者の割合は約7対3。これはまあ予想どおりだが、「喫煙者だが院内では喫煙しない」人は意外と少ない。愛煙家であっても病院内ではさすがに遠慮するという人がもっと多いと思ったのだが、けっこう皆さん堂々と吸っているのだ。病院の禁煙方針への賛否については喫煙者と非喫煙者ではっきりと分かれた。喫煙者で全館禁煙支持はほとんど皆無。皆さん分煙スペースを構えよと主張していらっしゃる。右に述べたように、喫煙者の方が院内での喫煙をあまり遠慮なさらないことを考えれば、それはまあ当然といえば当然。むしろ意外に思えるのは非喫煙者の回答傾向である。自由筆記欄を見ると、煙害に悩む非喫煙者の切実な声が伝わってくるものの、一方で「あまり院内禁煙を無理強いしなくても良いんじゃない?」という寛大な意見を述べる非喫煙者も少なくない。敷地内全面禁煙の是非にいたっては3対7と逆転している。これらは、当院の文化の中でいかに喫煙習慣が受容・受忍されているかということを示しているのだろう。「赤子と地頭には勝てぬ」といったところか?
さて、以上をふまえつつ、あえて二点提起したい。
一つ。病院の存在意義は人々の健康を守ることにある。ならば、肺癌をはじめとするタバコ関連疾患の大きな原因である紫煙(死煙)に対して、病院はもっと敢然と闘うべきではないのか。
二つ。他人に迷惑をかけなければ良い、その結果、自分がガンになっても自己責任で構わないと主張されるのはOK。だが、病院館内に受動喫煙対策のちゃんと施された分煙設備を設けようとすれば、そのためのスペースが要るし、大掛かりな工事も必要。莫大なコストがかかる。自己責任を言うならば、そのコストについてもタバコをお吸いになる方が払っていただくべきではなかろうか?