第29回日本診療録管理学会学術集会(於.高知市)に参加して9月11〜12日の両日、第29回日本診療録管理学会学術集会が当高知市で行われ、筆者も出席した。集会は診療情報管理士を中心に、その他医師・看護師など様々な職種からの参加者も含め約一五〇〇人が集まり、なかなかの盛況であった。
診療情報管理は、かつては病歴、やがて診療録管理と呼ばれ、現在は診療情報管理と呼ばれるに至っているが、近年とみにその重要性が認識されてきている。他の社会分野や産業分野と同様、医療においても説明責任(アカウンタビリティ)や透明性(トランスペアレンシー)が重視され、EBMやカルテ開示の問題などが注目を浴びるとともに、それに対応した診療録記載や管理が求められている。こうした事に呼応し、診療録管理体制加算という診療報酬上の点数が3年前の改訂時から設定され、また、病院機能評価においても診療情報管理は重点評価項目となっている。
さて、以上のような情勢を反映し、今回の学術集会で発表や議論の対象となったテーマは実に様々だった。この中で筆者が最も関心を持ったのはオーディット(監査)。つまりカルテが正しく、高い精度で記録されているかどうかのチェック業務のこと。このオーディットによって記録の質、診断・治療・ケアの質を評価し、欠陥を修正できる。つまりは「記録から医療の質を評価する」のである。今回の学術集会においても「どの職種の誰が」「どのようなやり方で」オーディットを行うか、多くの病院の様々な方法を聞くことができた。何とか当院への導入の参考にしたいと思っている。