「排泄学ことはじめ」──「出す」は援助のキーワード!まだ読んでいない本の紹介をするのはやや気がひけるが、書評を読み、たいそう面白そうなのでちょっと紹介してみようと思う。
「排泄学ことはじめ」(排泄を考える会著、医学書院、03年8月発行)。内容紹介にはこうある。「出す」は援助のキーワード! 経験ある援助者は知っている。「おしも」の問題が解決したとき、患者さんのQOLが飛躍的に向上することを。排泄ケアこそ専門領域を超えた連携・協力・研鑽が必要だと考える先駆者たちによる、臨床感覚あふれる「超」実践書。最前線は、ここにある。また、別の書評にはこうも書いてある。排泄といえば生理学的欲求の代表のように理解されている。しかし本書は、社会的存在である人間の排泄は優れて社会的な行為であるという認識のもとで、「人が願うところで排泄するのは基本的人権のひとつ」であると位置づけた。排泄に問題を持つこと自体が「排泄権」を脅かされているとの理念は、(中略)医学や看護学領域で専門家を自認していた者への警鐘とさえいえよう。これを読んで、ある芸術家の言葉を思い出した。曰く、「人間とコンピュータの違いは、ウンコをするかしないかである」。なるほど、人間はウンコをすることによって人間になる。つまり、排泄を考えるということは、排泄を通して人間を考えることであり、また、排泄援助に関わる医療看護の仕事の根源的意味合いについて考えることでもあると思う。是非ともチャレンジしてみたい一冊である。