IZ-News 05年01月号より
死者15万人

昨年は本当に災害続きの1年だった。
台風上陸が相次ぎ、全国各地で水害が発生したのに続き、新潟中越地方で大きな地震被害があった。で、暮れにはあのスマトラ島沖地震と津波である。国連の発表によると、この地震とそれにともなう津波等による死者が15万人超に達する見通しだという。まさに筆舌に尽くしがたい悲惨さである。
こうした状況を知るにつけ、われわれ医療従事者に何ができるのだろうかと、胸が痛む。

さて、ところでその15万人という死者数だが、この数字はちょうど広島に落とされた、たった1発の原爆による死者数に匹敵する。
1945年、広島に投下された原爆による同年中の死者数は約14万人と推定されているそうだ。長崎では約7.4万人とか。
こうして見ると、核兵器の恐ろしさが改めて思い起こされる。

で、さらに唐突に話が飛ぶが、死者数といえば、やはりこの年末のニュースとしてこんなのがあった。

喫煙が原因で2000年の1年間に死亡したと考えられる30歳以上の人は、全世界で483万人に達し、死因の12%を占める。
(米ハーバード大の研究グループの調査による)
数の比較だけで言うと、スマトラ島沖地震の30倍を越える死者が、しかも毎年発生しているのである。タバコという、ただ一種類の商品によって……。
これは医療従事者として、けっして捨ておけない問題だと思うのだが、いかがだろう?

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