患者情報室先日、所用があって大阪へ行ったおり、少し寄り道をして国立病院機構大阪医療センター内に設置されている患者情報室を見学してきた。
2003年10月に誕生したこの患者情報室は、朝日新聞記者であった故井上平三さん(大腸がんで死亡)の遺志にもとづき、夫人の寄付により実現したものである。故井上氏は生前、「患者が気軽に病気や検査・治療方法を学ぶことができる情報室があれば」「同じ病気や治療を受けた先輩患者の体験談を知りたい」と語っていたそうだ。こうした氏の想いを受け、大阪医療センターが場所を提供し、企画運営はNPO法人「ささえあい医療人権センターCOML」が担うという、全国にも例がないかたちで運営が行われている。
今回訪ねてみると、書籍・パンフ類の取り揃えもさることながら、パソコンを使った医学情報検索の環境がきちんと整えられ、しかもそれをサポートする常駐ボランティアスタッフがいて、「さすが」と感服させられた。患者の体験談データベースも徐々に蓄積中という感じで、利用価値はまだまだこれからという印象だが、今後の充実が楽しみだ(どうせだったら収集も公開もインターネットを使えば、もっと早く大きく便利になるかも)。
患者-医療者のパートナーシップのひとつの解答がここにある、と思った。参考にしたい。