相互不信?COMLニュースレターの記事(一部)を毎月コピーして、MyWeb(=院内ネットワーク)に転載している。その中から2月号の記事「2006年の相談を振り返って」の一部分を、かなり長くなるが引用する。
相談は二極化する傾向にあり、納得いかない結果になった場合、徹底的に追及する人がいる一方で、必要以上に遠慮や我慢をしている人がいます。どうだろう。思い当るところ、大なのではなかろうか? 「双方が本音で語り合うこと」。私が好んで用いる表現でいえば「両側から超える」ということである。高くなる患者側からのクレーム圧力の中で、医療者の中に被害者意識が蔓延しつつあるように思える。このことが更に患者側の医療不信を増幅する悪循環を招かないとも限らない。「冷静になること」。まずはそこから再出発すべきである。
情報収集も同様に、海外文献まで手に入れて山ほどの資料を集める人がいる一方で、いまだに自分が飲んでいる薬の名前もわからないという人もいます。
最近は、自分にとって不利益が生じたら、それが薬の副作用であっても、手術の合併症であっても、「医療ミスに遭った」と決めつけて相談してくる方が増えているように思います。
医療費は相変わらず差額ベッド料の相談が医療費の3分の1ほどを占めていますが、領収証の内訳に疑問を覚えたり、請求されている項目の説明を求めたりする相談が増える傾向にあります。コスト意識は、年々高まっているという実感があります。
いま、長引いた患者の医療不信を受け、医療現場は防衛的になり、萎縮し、さらには疲弊していると言われています。このままの状況が続き、医療現場への要求ばかりが高まれば、いま以上に医療の担い手が減り、その結果大きな痛手を受けるのは誰でもない、患者自身です。いま医療現場で何が起こっているのか、医療者も声をあげ、双方が本音で語り合うことが大切です。いまほど、患者・医療者がともに冷静さを取り戻し、人間関係の基本に立ち返る必要性が迫られているときはないのではないかと思います。