DPCに明け、DPCに暮れた1年ふと気がついてみると、早くももう年末である。個人的には、2007年はDPCに明け、DPCに暮れた1年だった。そのDPCだが、来春の診療報酬改訂に向けた議論を見ていると、当院を含め今年度新規DPC準備病院になった病院は、来年度早々のDPC対象病院化は見送られるようだ。DPC対象病院になるためにはDPC準備病院の期間を2年間過ごさねばならず、DPC対象病院化は1年間お預けをくらうかたちとなることが濃厚だ。
私とすれば、来春(2008年)からのDPC対象病院化を想定してこれまで準備にあたってきただけに、若干拍子抜けしたといえば拍子抜けしたのだが、一方で、多少ほっとしてもいる。
この1年間あまり、DPC準備病院としての務めを果たすため、DPC調査リハーサル、DPC調査本番と、ずっとDPCに関わってきた。おかげでDPC調査データはつつがなく提出できるようになったが、質的にまだまだ問題を感じている。今年度のDPC調査はまもなく終了するが(12月31日退院分まで)、来年度の調査に向けて改善の必要性を痛感している。そうした中でDPC包括請求の体制をこの年明け4月までに構築せねばならないという状況に、実はかなりの重圧を感じていた。ぶっつけ本番に近い状態でDPC包括請求に入ることすら想定していたが、様々なところで混乱が生じ、多くの職員に迷惑をかけるのではという心配は尽きなかった。何といってもDPC準備病院とDPC対象病院との間には、越えねばならない大きなハードルがいくつもある。
DPC包括請求とは、一言でいえば「病名が点数になるシステム」である。病名、すなわち診断をつけるのは医師の専決事項だが、「医療資源をもっとも投入した病名」を選択し、会計を行うまでの間にそれを確認(必要に応じ訂正)するために医事スタッフや診療情報管理士が関わることは必須条件だ。それをいかにとどこおりなく、精確に、かつスタッフにストレスをかけずに行うかが最大のポイントである。
DPC包括請求の体制構築については再度仕切り直し、これから先の1年間でじっくりと創りあげるつもりだ。皆さんのご協力をお願いします。
あっそうか。その前に4月の点数改訂対応があるか……。
・DPC準備病院:請求は通常の出来高で行うが、厚労省のDPC調査にデータ提出を行う病院 ・DPC対象病院:DPC診断群分類に基づく包括請求(マルメ請求)を行う病院