防治会年報2007年度版防治会年報2007年度版が出た。もう読まれただろうか? 電子カルテへの対応で忙しく、ほとんど読まずに職場の本棚の隅に置いたままになっていないだろうか? だとしたら、実にもったいない。
病院の年報というものは、第1には、自院について知っていただくために、医療-福祉業界の同業他施設をはじめとするステークホルダー(広義の顧客)にお届けすることに意義がある。だが私は、年報は自院の職員が読むことに大きな意味があるのだと、前から思っている。自部署と普段あまり縁のない部門や部署等(法人グループ内他施設を含む。以下略。)について知ることはもちろん、つき合いがある部門部署であっても、そうしたつき合いとは別の面についても、その部門部署の仕事の内容や、彼らの問題意識について、新しい発見をすることができるからである。よくチーム医療というが、各々の職種・部門・部署が互いをより深く知りあうことが、チーム医療にとってはプラスになるはずだ。施設間連携についてもしかり、である。
さて、今回の年報だが、私にとっては例年に増して多くの示唆が得られ、気づかされる部分も多くあった。中には病院に対する提言と読める箇所もあり、考えさせられた。総じて、多くの文章の中に、前へ向かおうとする各執筆者の熱意を感じた。願わくば、トップを含む当院のマネジメント全体が、現場のこうした熱意を枯れさせることなく、1つに束ね、ベクトルをそろえて、患者本位の医療をさらに進める方向づけを行っていってもらいたいものである。私もまた、そうした任務の一端を、少しでも担うことができたら良いと思っている。