IZ-News 10年6月号より
やさしく、ふかく、ゆかいに、まじめに

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに
書くこと

先日亡くなった井上ひさし氏の座右の銘だそうだ。
言葉を使って仕事をする者にとってまさにお手本のような言葉だ。この条件をすべて満たす文章がたった一篇でも書けたら、どんなに良いことだろうと思う。

一方、井上氏のこの言葉とは往々にして真逆を行くと見なされているのが、この国の政治家の言葉だ。やさしいことをわざわざ難しく話し、底が浅い。ユーモアのセンスがない。言うことがたびたび変わる。つまり不真面目。

面白いデータを見つけた。ある本からの孫引きだが、朝日新聞が行った調査だそうだ(下図参照)。この調査によると、日本では政治家と官僚に対する人々の信用度ときたら惨憺たるものである。同じグラフで医者について見てみると、医者の信用度はテレビより高いが新聞には劣る。それでも教師や警察よりは随分と高い。

さて、もうじき参院選が始まる。選挙権の行使についてふかく、ゆかいに、そしてまじめに、考えてみたいと思う。


「生活保障」(宮本太郎、岩波新書、2009)より


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