IZ-News 11年05月号より
ホトトギスの鳴く

初夏である。
先月の本欄でイソヒヨドリについて書いたが、今時分、当院周辺でそろそろ鳴き始める鳥の代表といえば、ホトトギスであろう。ホトトギスの鳴き声の聞きなしとしては、「テッペンカケタカ」というのが一般的だろう。だが、「特許許可局」というのもあるらしい。なるほどたしかにそのつもりで聞けば、「キョカキョク!」という風にも聞こえてくる。

さて、現在、病院と名のつく施設は全国で8,700ほどあるが、ホトトギスの声が聞こえてくる病院の数は、おそらくさほど多くはない。同じ高知市内でも、中心部の方では聞くことができないのではないだろうか? 当院でホトトギスの声を聞くことができるのは、北山がすぐそこだからである。いずみの病院開院前、私は梅ノ辻病院(現・梅ノ辻クリニック)に勤務していたが、ホトトギスの声を聞くことはなかった。当院が開院し、初めて病院機能評価のサーベイを受けた時(2004年6月)、北山の方でホトトギスがさかんに鳴いていたのが、私の中に強く記憶として残っている。以来、毎年、ホトトギスの声を耳にすると、夏がやってきたことを実感すると同時に、「最初の訪問審査はこの時期だったなぁ」と思い起こすのが習慣となっている。

いずれにせよ、病院に居ながらにしてホトトギスの声を聞くことができるというのは、当院の環境の良さを示す指標のひとつとして、実は自慢して良いことだと思っている。昔から言うではないか。目に青葉、山時鳥、初鰹。季節を感じることができるのは、当たり前のことのようだが、幸せなことなのである。


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