IZ-News 11年07月号より
開院10周年

7月1日、当院は開院10周年を迎えた。1995年に入社した私の感覚では、開院以来のこの10年など、つい最近の、あっという間の出来事に過ぎない。だが、職員みなが同じような感覚でいるなどと考えると大間違いだ。そう思い、少し調べてみた。

本年7月1日現在のいずみの病院在職者442名のうち、2001年7月1日以前に入社した職員は126名で、全体の29%。つまり、7割の職員は、開院から後の採用である。次に採用年代別にみると、1980年代が19名(4%)、1990年代が61名(14%)、2000年代が266名(60%)、2010年以降が96名(22%)となっている。

こうなると、職員の新陳代謝を行いながらも組織として目的意識を共有し、一定の目標へ向け事業活動を遂行していくためには、理念の継承ということが肝腎になるという、当たり前の事実に気づかされる。

このさいである。開院10年という節目に因み、あらためて当院の基本理念を、簡単な解説を交え、再掲しておこう。職員の皆さんは、この理念を、あらためて心に刻んでおいてもらいたい。


いずみの病院 基本理念

1.私たちは、地域住民の健康な生活を守り、幸せな生活を支援いたします。

第1項は、当院の事業の目的を表している。この1文に当院が掲げる価値観の核心がある。つまり、最も重視すべきは住民の「生活」なのである。医療とは住民の幸福実現のための手段である。医療そのものが自己目的化されてはならない。

2.私たちは、職員1人1人が医療の使命をわきまえ、最大限の努力をいたします。

第2項は、第1項の目的達成のための職員の努力義務について述べている。第1項の目的がいくら正しくても、医療水準が低ければ何の役にも立たない。

3.私たちは、説明・納得・同意により信頼される医療を心がけ、親切で素早い対応をいたします。

第1項の目的が正しく、第2項の医療水準が及第点であっても、患者が納得し、また適切なタイミングで気持ちよく医療が提供されることがなければ、やはり十分だとは言えない。第1〜第3項の観点で自身および自院の活動について、常日頃から点検を実施するよう、職員1人1人が心がけていただきたい。

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