IZ-News 12年05月号より
2012年診療報酬改定

今年は2年に一度の診療報酬改定の年。毎回のことだが、私たち担当者は、前年末あたりから情報収集を始め、改定試算、施設基準届出や算定方法変更などにともなう院内調整、届出書作成・提出と、数ヶ月のあいだ大わらわとなる。4月、施設基準届出書提出をひとまず終えると、私などは今年度の仕事の半分くらいを終えた気になる。

それはともかく。
診療報酬というのは、病院の収入の大部分を占めており、厚労省が定めるこの価格に病院は従うしかないわけだから、診療報酬改定への対応が病院経営にとって重大なことは言うまでもない。だが一方、診療報酬には別の側面もある。

たとえば、今回の改定で新設された患者サポート体制充実加算について考えてみよう。この点数は、さまざまな不安を持つ患者に対し、医療機関が相談窓口を設置し、充実した相談・サポート体制をとっているとき、入院料に加算することができるという点数だ。1人の患者に対し、実際に相談・サポートを行ったかどうかに関わらず、すべての入院患者から入院時700円をいただく(患者の実際の支払額は自己負担割合による)ことになるというのが特徴だ。

このような点数が導入された背景には、医療機関に対し、このような患者相談・サポート体制を充実してほしいと願う国の(その背後には国民の)願いがある。医療安全対策加算、感染防止対策加算といった点数についても、同様のことが言える。

つまり、診療報酬改定を読むというのは、病院経営にとって重要なのはもちろんだが、病院職員にとっては、改定の背景について考え、そして自院が達成すべき医療サービスの内容と質について考える契機になるという意味でも、とても重要なことなのである。

今月18日と24日、今年度の診療報酬改定についての学習会を予定している(2日とも同内容)。時間がある方は出席していただけたらと思う。


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