シーボルトミミズシーボルトミミズ。高知ではカンタロウの名で呼ばれている大型のミミズである。私が参加しているメーリングリストで先月、このシーボルトミミズの「大発生」が話題になっていた。情報を総合すると、おおよそ次のような話になる。
シーボルトミミズはなぜ冬を前に山を降りるのか。あたかも大雪を予知するかのような行動にはどのようなメカニズムが隠されているのか。大発生・大移動とは、個体の絶対数が増えるのか、移動する個体数が増えるのか、それとも移動する個体数は変わらず、人間に目撃される個体数が増えるだけのことなのか……。などなど、考え出すと次から次へと疑問が湧いてきて、夢にさえ出てきそうな気がする。もっとも、一富士二鷹三茄子ではないが、正月からミミズの夢を見るというのも、なかなかに素敵なことかもしれない。
- シーボルトミミズは毎年晩秋の雨の夜、山を集団で降りる。
- 今年の秋は高知県内各地で例年になく多数のシーボルトミミズが目撃されている。
- ある人によると、それは4半世紀ぶりの大発生。
- 目撃場所は、メーリングリストに寄せられただけで佐川町、国道439号(池川町〜本山町)、梼原町、安芸市、牧野植物園周辺※など。
- 梼原町では「カンタロウが多い年は大雪」は、メジャーな言い伝えであり、梼原町民は皆、今年は大雪を予想して、早めの冬支度をしていた。
※ ただし、牧野植物園周辺の目撃情報は、シーボルトミミズとは異なる種のミミズ。