IZUMINO-izm 16年05月号より
日本うんこ学会

スカトロジー(糞尿譚)が好きだ。小学生の頃、「トイレット博士」という漫画を愛読していたくらいだから、相当年季が入っている。だから、たまたま「日本うんこ学会」などという学会があることを知ると、俄然、興味が湧いてくる。「日本うんこ学会」のホームページを見てみたら、こうある。

我々は、この「うんこ」を用いて日本をもっと健康で豊かな国にすべく立ち上がった団体です。
スカトロジスト集団のことではありません。
なーんだ、スカトロジーの学会じゃないんだ……。と、少々がっかりしないでもないが、いやいやどうして、この学会、調べてみると、なかなかのものなのだ。 同学会のホームページをさらに見ると、同学会の理念が書いてある。こうだ。
1)正しいうんこの知識を普及させ、国民の大腸健康度の向上を目指します。
2)「先生うんこに行ってきます!」が自然と言える社会を目指します。
そして、この理念に基づき、具体的な目標として、大腸癌検診の受診率向上を掲げ、そのためのコンテンツとして「うんこれ」なるスマホゲームを開発中とのことだ。人々に毎日の排便観察が楽しくできるような行動変容を促すというのが、その狙いである。

「うんこれ」は、理想郷ウントピアに住む大腸菌を擬人化した美少女たちにトイレで排便した便の様子を報告することでゲームを進めることができる。報告された美少女は大腸菌をまとい大腸疾患と戦う、という内容。「うんこれ」は、ゲームをして楽しむだけではなく、便の色やかたさ、排便の頻度などをアプリに入力し、大腸菌美少女に報告していくことにより、便に問題がある場合はアラートが表示されるのだとか。「うんこれ」は、2016年中無料公開を目標に、開発が進められているとのこと。
公開が楽しみである。もっとも、私はガラケー派なのだが……。

※トイレット博士:とりいかずよし作、週刊少年ジャンプ連載(1970〜1977年)


mailto:agrito@mb.pikara.ne.jp