IZUMINO-izm 17年05月号より
ノー・ウーマン・ノー・クライ

山歩きが好きだ。いつも単独行で話し相手がいないので、山の中では常に独りで何かしら考えながら歩いている。考えていることといったら、大半は景色やコース、時間のことなのだが、仕事や他のプライベートなことも時々考えている。また、お気に入りの曲が頭の中でずっと流れているときもある。そんな曲の中で定番といえば、まず筆頭はボブ・マーリーのノー・ウーマン・ノー・クライである。なぜこの曲が山での定番なのかというと、歌詞の中に「my feet is my only carriage」というくだりがあるからだ。

直訳すると「私の二本の足は私の唯一の移動手段」。登山道では文字通り「my feet is my only carriage」というわけだ。こういうところにツボがくるあたり、私の発想も随分と単純である。

さて、この唄はこう続く。和訳は拙訳。少々の間違いはご容赦を。


My feet is my only carriage
and so I've got to push on through,
Oh,while I'm gone,
Everything's gonna be alright
Everything's gonna be alright
No woman no cry
No woman no cry
自分でカタをつけるしかないのさ
だからやるっきゃないんだ
あぁ、俺らがいなくなっても
全てうまくいくさ 全てうまく
全てうまくいくさ 全てうまく
だから、ねぇ、君、泣かないで
ねぇ、君、泣かないで

ちなみに、「no woman no cry」は、われわれが習った高校英語だと「泣かない女などいない」のように、反語的に訳すところだが、ボブ・マーリーの唄は独特なジャマイカン・イングリッシュなので、拙訳のような感じで訳すのが、おそらく正しい。

ボブ・マーリー(1945〜1981):
レゲエのスーパースター。ジャマイカのローカルな音楽であったレゲエを世界的なポップ・ミュージックの1ジャンルに押し上げた立役者である。


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