落ち穂拾い2019年度が始まっている。思い返せば1年前、前年度の当院の業績不調を受け、経営改善を叫ぶけたたましい号令から2018年度は始まったのであった。その2018年度1年間の業績を収入面から振り返ってみよう。昨年は差額ベッドの運用見直しがあったため、同料金収入は2017年度と比べ約3,000万円のマイナス(年間計、以下同じ)。しかし、医業収入トータルでは約1億1,000万円のプラス。このうちの少なくとも3割は、2018年度点数改定にうまく対応できたことによると言ってよい。内訳を述べると、3・4F病棟は急性期一般入院料(約670万円)、夜間看護加算(約770万円)、重症個室(約390万円)の3つを合わせて約1,830万円。緩和ケア病棟は上位基準のせいで約420万円、回復期リハビリ病棟も同様に約400万円。さらにチーム医療関係では、地域連携加算(医療安全対策加算)が約130万円。抗菌薬適正使用加算が約270万円。外来では、一般名処方加算で約130万円。以上合計で約3,180万円となる。残る7,820万円ほどの大半は病床利用率の上昇によるものと考えて良い。1年間みんなが力を合わせたことの結果がこのように表れた。
さて。2019年度はというと、病床利用率のコントロールが重要であることは昨年同様ではあるが、今年は診療報酬点数表の改定年ではないので、昨年のように乗るべき「波」はない。よって、現行の点数表を前提として、算定すべき点数をきっちりこまめに算定することが、地味ではあるが重要な戦略となる。マメな医療費算定はマメな診療/ケアのプロセスともつながるので、これは医療/看護の質にとっても意味を持つ。かかる算定率向上のツールとして、当院は昨年末にMedical Codeという経営支援システムを導入している。多方面にぜひ、活用していただきたい。
落ち穂拾い! 今年度の合い言葉である。