ベンチ・ロックチェアリングなるものが流行っているらしい。チェアリングとは、chair+ing というその名の通り、主として屋外の心地の良い場所などに椅子を持っていってただ座るというレジャーのようなもので、座ってただぼーっとしていようが、本を読んでいようが、茶を飲んでいようが自由なのだという。
私の場合、チェアリングではないが、山歩きを楽しむ際、景色が良く、腰掛けるのにちょうど良い岩のある休憩ポイントなら何ヶ所か知っている。ということで以下、いくつか紹介しよう。
1)工石山:高知市民にお馴染みの工石山だが、山頂から南側にしばらく下ると、ふるさと林道に出る少し前に妙体岩という大きくそそり立つ岩がある。そこから林道に沿って少し東に行くと、テラス状の岩がある。林道を見下ろす位置にその岩はあり、これが実に休憩にお誂え向きなのだ。ここからは土佐湾も眺められ、ずっと座っていたくなる場所である。2)大滝山:オーベルジュ土佐山の駐車場を起点に登山道が整備され、山頂まで2時間足らずで登ることができる山。山頂のすぐ下に1)と同じくテラスのように平坦な岩があり、名を魚売石という。やはり1)と同じく土佐湾が望め、実に気持ちの良い場所。
3)佐々連尾山:本山町吉野から汗見川沿いに県道を北上、愛媛県境の白髪トンネルにある登山口から登ると、大森山、佐々連尾山と縦走することができる。佐々連尾山頂を過ぎ、さらに稜線を東進すると笹原になった鞍部があり、ここにとてもすわり心地の良い岩がある。私がここへ来るのはたいてい早春のアケボノツツジの時期だが、新緑や紅葉の頃に来ると、たぶん素晴らしい景色が観られるのだろう。
4)白髪山:白髪山という名の山は本山町にもあるが、ここで紹介するのは物部の白髪山。三嶺のすぐ南側にある山である。山頂すぐ北側に岩でできた崖があり、この岩の上は三嶺の最高の展望所である。眼下に白髪山から東熊山(カヤハゲ)に続く広大な山腹を眺め、その向こう側に三嶺が美しく佇んでいる。絶景である。