IZUMINO-izm 24年2月号より
県外出張ブームの頃

2000年代から2010年代にかけ、県外出張に頻繁に出かけていた時期がある。2001年の当院開院から少し経ったある時(当時事務部次長)、私は病院にとって診療情報管理の機能がたいへん重要であることに気づいた。次いで当院に同機能の導入をはかるべく、まず自ら診療情報管理士の資格を取り、診療情報管理室を立ち上げるとともに積極的に学会や研修会に出かけて勉強し、同室業務の整備を図っていったのであった。

そうこうしているうち、個人情報保護法施行(2005年)、電子カルテ導入(2008年)、DPC調査参加(2007年)、DPC対象病院化(2009年)と立て続けに課題が立ち上がった。DPC対象病院化を果たした後も、DPCデータ活用、CI/QIを用いた医療の質測定と、新たなチャレンジが必要であった。

院内ではこうした経験が過去になく、しかも診療情報管理室は少人数部署だったので、もっぱら私が1人で知識・経験を院外に求め、出張をくり返した。途中、当院の出張規定で職員は1人年1回までと回数制限が設けられるようになったが、知識の吸収を制限するわけにいかないので、規定に関わらず、年に何度も県外に出かけた。

やがて診療情報管理室も立ち上げ期から安定期に入り、スタッフが増えたことで学会出張も交代で行くようになり、1人が年に何度も県外に出かけることはなくなった。私自身、すでに診療情報管理室を離れ、久しい。

だが、あの頃、私がマイブームのように出張をくり返した経験は、たしかに当院にとって財産になったと思う。業務の質はかなりの程度、研修の質に負う部分がある。また、どうせ学会に出るならば、聴講だけではなく、演題発表したいものである。私の場合、日本診療情報管理学会では過去2回、発表を行った。地方会では、日本医療マネジメント学会の高知県支部学術集会で6回発表した。地方会は全国学会にステップアップする上で良い機会となる。

この2月29日、3月28日と二度に分け、いずみの学会が開催されるが、院内学会でのこうした発表を踏み台にし、各々の職種で行われている学会(地方/全国での学術集会)への参加を目指していただくと良いと思う。当院の医療サービスの質向上にとってとても良いことだろう。


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